| ロードバージョンからオフロードバージョンまで |

レンダリングアーティスト、Emre Husmen氏が、ポルシェ911サファリを現代に蘇らせたという設定の”911X"をレンダリングとして公開。
面白いのは911と名がつけど、最新の992ではなく993世代の911をベースとしていること。
そのためにレトロともモダンとも受け取れるルックスを持っていますが、いくつかのバージョン違いが作成されています。
まず、このグリーンの個体は比較的ベーシックなモデル。
フロントバンパー下部にはロックガード風のパネル、そしてブラックのストーンガードを持ち、フロントフードにはエアインテークとLEDフォグランプが埋め込まれています。
フロントフェンダーは大きく張り出しているものの、フロントバンパーやフロントフードとの境界線は紛れもない「993」。
ただしヘッドライト内部がクワッドLED化されるなど、細部は現代版っぽくアップデートされているようですね。
レトロとモダンとのまさに「はざま」
サイドにもロックガードが見られ、面白いのはマッドフラップとフェンダーとが一体化したデザインを持つこと。
これはリアも同じで、このマッドフラップのデザインがずいぶんこのクルマを近代的に見せているようですね。
テールランプはLEDバー、そしてクワッドLEDが採用され、テールパイプはカレラGT風の「アフターバーナーっぽい」デザインが与えられています。

フロントウインドウやサイドウインドウのグラフィックも993そのものですが、ドアミラーは取り払われ、かわりに「カメラ」が装着済み。
ドアハンドルはフラッシュマウント化され、リアフェンダー上のエアインテークもスマートな形状へと改められています。

911Xにはロードバージョンも
そしてこちらはポルシェ911Xのロードバージョン。
リフトアップや大径ホイールといったところは上のグリーンの個体と同じですが、こちらはロードタイヤが装着されていることがわかります。

フロントバンパー内のLEDランニングランプがなかなか面白い形状で光るようです。

リアだと「PORSCHE」文字も発光。
ダックテールスポイラー、ルーフのLEDストップランプがちょっと新鮮です。

さらにスパルタンなハイパフォーマンスモデルも
そしてこちらはさらにスパルタンなロードバージョン。

リアには「ターボウイング」が装着されていますね。

そしてよく見ると、リアクオーターウインドウからエアを取り込む構造を持っているようです(ジンガーDLS同様の吸気方法)。

最後はスーパーオフローダー
こちらはもっともハードなオフローダー。
さらに車高が上げられ、ルーフにはスペアタイヤが載せられています。

もちろんオフロードタイヤを装着しており、リアバンパー下部は「マットブラック」化されるなど、他とはちょっと異なる仕様を持つようですね。

ポルシェ自身が「911のオフローダー」を作成したことも
なおポルシェは競技用車(ラリーカー)のほかに、公式にて911のオフローダーをイメージした「911パナメリカーナ・コンセプト」を作成したことも。
これは964がベースとなっていますが、デザインしたのは993のプロジェクトを率いたウルリッヒ・ベッツ氏であり、そのため「993っぽい」デザインが一部に見られ流のが特徴です。

VIA:Emre Husmen