ポルシェ911レストモッドにまたまた新星！今度は老舗レーシングファクトリー「ギャルピン」が911タルガをサファリスペックへ

｜ 現在、空冷ポルシェ911のレストモッドは大きな市場に成長しつつある ｜

老舗、新興ポルシェ911専門ショップが相次ぎ参入

さて、どんどん擴大するポルシェ911のレストモッド。

元祖シンガー・ヴィークル・デザインに対抗するために各社とも趣向を凝らしており、パフォーマンス重視、軽量性重視、シンガーでは扱わない993に特化するなど各種各様ですが、今回モントレー・カークウィーク中に開催されたワークス・リユニオンにてギャルピン・オートスポーツが911をオフローダー化するというレストモッドを披露しています。

このギャルピン（ガルピン）オートスポーツはレーシングカーファクトリーであると同時に、これまでにも数々のカスタムカーやコンプリートカーを手掛けてきた実力派ですが、実際にこの作業を手掛けたのが同社傘下にあるポルシェ・サンタクラリタなのだそう。

その雰囲気はあくまでも「レトロ」

そして今回のポルシェ911サファリについて、ベースとなるのは1974年式の911タルガ。

1974年モデルの911タルガとしては米国に246台しか入っていないといい、そのうちの1台でもあるシャシーナンバー161には全面的にアップグレードが施されます。

ギャルピン・オートスポーツの社長兼COOであるボー・ベックマン氏によると「このタルガで私たちが目指したのは、オフロードとレースにおけるギャルピンの歴史に敬意を表しつつ、1973年に東アフリカでレースに参加したポルシェ911サファリのようにモディファイが施されたクルマを作ることでした」とのこと。

実際にラリー競技に耐えうるように足回りが強化され、ステージ4のエレファントレーシングサファリシステム、中空RSRスタビライザー、MCS製車高調などが投入されるほか、ブレーキは986ボクスター用へと換装され、ホワイトにペイントされたラリー用ホイールには悪路において高いグリップを発揮するBFグッドリッチ製オールテレーン T/A K02タイヤが装着されます。

フロントにはライトポッドが追加され、軽量化のためにドリル加工が施されたフロント＆リアバンパーが視覚的な大きな特徴となっており、1973年型カレラRSのダックテールスポイラーが装着されることでモータースポーツ風味が増していますが、車体に施されるカラーは意図的に「70年代風」。

搭載されるエンジンは自然吸気2.7リッターフラット6で、排気量が拡大されることでノーマルの175馬力から183馬力までにパワーアップ。

ルーフはもともとのタルガトップを維持していますが、これまでに多数の911「サファリ」が公開されているものの、このタルガトップはかなり珍しい、と思います。

ギャルピン・ポルシェ911「サファリ」のインテリアはこうなっている

そしてこちらはギャルピン・ポルシェ911「サファリ」のインテリア。

全面的にキャメルレザーへと貼り替えられ、シックでゴージャスな雰囲気もありますね。

一方でリアシートは取り外されてボディカラー同色のロールケージが装着され、そのほかだとエアコンやオーディオシステムのアップグレード、ポルシェ純正オプションの「昔っぽい外観を持ちつつも最新の機能を備える」ヘッドユニット装着といったところがアナウンスされています。

現在のところこのポルシェ911サファリの詳細や価格、オーダー方法についてはアナウンスされていないものの、それらは追って発表されることになるものと思われ、ギャルピンだけに高品質、そして信頼性の高いレストモッドとなりそうですね。

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