ポルシェ944を911GT3RS風にカスタムした「バーチャルチューン」登場！すでに実現に向けて動き出している可能性もありそうだ

｜ このデザイナー氏の作品の多くはすでに現実世界のショップがいくつか製品化を行っている ｜

ポルシェ944は「次の」レストモッド対象としては非常に有力

さて、現在は様々なバーチャルカスタムが公開され、それらを作成するアーティストも多数存在しますが、その先駆けとも言える存在がKhyzyl Saleem氏。

ここ最近は現実世界におけるショップとのコラボレーションを行うことが多く、そのため以前のような創造性を発揮したCG作品の投稿が少なかったように思いますが、今回久々にオリジナリティあふれる「ポルシェ944ターボRS」なるレンダリングを公開しています。

この944ターボRSについて、見てのとおり最新の911GT3 RSのディティールを944ターボに反映させたもので、実際にどこかのショップがレストモッドとして発表しそうな現実味も感じさせます。

ポルシェ944は近年大きく脚光を浴びている

ポルシェ944は1983年に「924と928」との中間としての位置づけにて登場したFRスポーツカーで、928や968同様にトランスアクスルレイアウトを持っており、そのため前後重量配分に優れ、「最もハンドリングが優れるFR」という評価がなされていることでも知られます。

その生い立ちとしてはちょっと特殊なものがあり、当時ポルシェは911を存続させることを考えておらず、というのも「リアエンジン」では運動性能に限界がある上に制御が難しいこと、そして「大人も乗れる4シーター」を（レイアウト上）実現しにくいことが理由であったと言われていますね。※諸説ある

加えて911の価格が高くなってしまったことから安価なクルマを欲していたという事情もあって、944は比較的アフォーダブルな価格設定がなされており、そのために「プアマンズ・ポルシェ」なる不名誉なネーミングも頂戴してしまい、しかし924とは異なってポルシェ自身によって設計がなされたエンジンを搭載するなど、ポルシェいわく「真のポルシェ」。

そろそろポルシェ944のレストモッドも本格化しそう

なお、ポルシェの送り出すクルマは非常に頑丈であり、製造した車両の70％以上が現在でも路上を走っているといいますが、そのほとんどはやはり911シリーズであり、そして（シンガー・ヴィークル・デザインに代表される）911のレストモッドは非常に人気があるビジネスです。

そしてこの911のレストモッドに刺激され、ポルシェ以外にも様々なレストモッドが登場しているものの、ポルシェのレストモッドに関しては911以外にほぼ見られず、しかし最近ようやく928のレストモッドが登場したくらい。

ただ、今後レストモッド市場の拡大とともに928はもちろん924、944、968といった過去のモデルのレストモッドが脚光を浴びる可能性もあり、今回のレンダリングはそのポテンシャルを見せてくれるものだとも思います。

まずフロントを見てみると、911GT3 RSのバンパーをうまく944のボディ形状にマッチするように再デザインして装着され、ヘッドライトはリトラクタブルから固定式へ、しかしその内部は現代の911風。

バンパーサイド、フロントフェンダー横のウイングレットも911GT3RS風。

ホイールも911GT3RSと同じものを装着しているようですね。

ドアミラーやルーフ上のフィンも911GT3RS風。

ボディサイドには「TURBO RS」のデカールが貼られています。

リアにはダックテール風のスポイラー。

テールランプ、リアバンパー、リアディフューザーもうまく911GT3RSのものをフィットさせているもよう。

各部のディティールを見るに、けして荒唐無稽なものではなく、非常に現実味があるようにも感じられ、すでにリアルなショップと深い関係を持つKhyzyl Saleem氏だけに、すでに「実現に向けて」動き出しているのかもしれません。

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参照：the_kyza（Instagram）