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ポルシェ911「ヘリテージシリーズ」第二弾?911GT3ツーリングをベースとした「911ST」の試作車がニュルを走る!1970年代の少量生産911の復活か【動画】

ポルシェ911「ヘリテージシリーズ」第二弾?911GT3ツーリングをベースとした「911ST」の試作車がニュルを走る!1970年代の少量生産911の復活か【動画】

| ポルシェはこの911STの後に、あの「ナナサンカレラ」をイメージしたモデルを限定販売すると見られている |

いずれも特徴的な「ダブルバブルルーフ」を持つことになりそうだ

さて、今年はポルシェがスポーツカーの生産を開始して75周年、そして911発売から60周年という大きな節目となっていますが、ポルシェは911について「3つのヘリテージバージョン」を発表する計画を持っており、その一つはすでに「911スポーツクラシック」として発売済みとなっています。

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そして残るは「911ST」「カレラRS」といった2つのヘリテージモデルだとウワサされており、そのうちのひとつ、911STと思われるプロトタイプが今回ニュルブルクリンクを走っているわけですね。

新型ポルシェ911STのベースは「911GT3ツーリング」

そしてこの911STについて(正式名称はまだわからない)ベースモデルは見ての通り911GT3ツーリングになるといい、実際にセンターロックホイールを装着しているものの、911GT3ツーリングと異なるのはその「ダブルバブルルーフ」。※そのほかフロントフェンダーがワイドに、そしてドアハンドルも991世代と同じものへと戻されており、一部は911GT3「RSスペック」となっている

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ポルシェが新型911GT3「ツーリング」を電撃発表!ウイングがなくなったほかにいくつかのパーツや配色変更がなされた「より繊細な選択肢」
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これはポルシェが(そのカスタム車両制作部門である)エクスクルーシブ・マヌファクトゥア経由にて発売した車両の「定番」となりつつあるもので、特別モデルのひとつの象徴として捉えて良いのかもしれません。

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一方でメカニズム的には911GT3ツーリングと相違はないと言われており、搭載される自然吸気4リッター・フラットシックスも「変更なし」だと見られ、トランスミッションについてはPDKのみでマニュアルは用意されない、とも。

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911「ST」とは何なのか

ここでポルシェ911「ST」について振り返っておくと、かつての911STは1970年〜1971年に製造されたレーシングカーで、ベースは911 2.0、そしてこれをモンテカルロラリー向けに”当時の技術の集大成として”改装したもの。

24台がカスタマー向けに生産・販売され、当時すでに存在した「RS」「RSR」に装着されるダックテール、もしくは「サービングトレー」と呼ばれるウイングが装着されていないことが外観上の特徴です。

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搭載されるエンジンは2.5リッター・フラットシックス、出力は270馬力を誇り、当時「ポルシェ911最軽量」とされた車体と相まって大きな戦闘力を発揮したと言われます(当時のル・マン24時間レースではクラス優勝を果たしたこともある)。

要は軽量シンプル、そしてモータースポーツに直結する911ということになりますが、その意味では911GT3ツーリングがベースに選ばれるのはごく自然ななりゆきだと思われ、しかし内外装には当時のポルシェ911STを想起させるいくつかの特徴がもたらされることになるものと思われます。

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なお、今回目撃されたプロトタイプのエンジンフードには丸いヘリテージエンブレムと思われる物体が装着されており、つまりこの個体は「ほぼ市販モデルと同じ」仕様を持っているものと考えられ、となるとこの911STの発表はそう遠くない時期に行われるのかもしれません。

そしてこの911STが発表されたのち、残るは「ナナサンカレラ」のリリースを待つのみとなりますが、この試作車は先日にも目撃されており、ボディカバーの下から「ナナサンカレラっぽい」フロントバンパーが覗いていて、つまり見た目は当時の911カレラRS 2.7に近づけられるであろうことがわかりますね。

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新型ポルシェ911STとみられるプロトタイプがニュルを走る動画はこちら

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参照:Carspotter Jeroen

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