![ポルシェ911のレストモッドに新星あらわる。地味に見えながらも細部に至るまで入念にカスタムが施され、その価格はなんと1億8000万円](https://intensive911.com/wp-content/uploads/2023/10/Porsche-911-restmod.png)
| その名はフォグライン インダストリーズ、質実剛健かつ高品質なカスタムを得意とするようだ |
たしかにその細部には高いこだわりが感じられる
さて、現在多くのチューナーが注目しているのが「ポルシェ911のレストモッド」。
もとはというとシンガー・ヴィークル・デザインが端緒となった911レストモッドですが、これによって「優れた品質を持っていれば、”億”単位の出費もいとわない」人がたくさんいるということがわかり、ここに新たなビジネスチャンスが生じたわけですね。
そして現在ではテオン・デザイン、ガンサーワークスなど多くのチューナーが(あるものは自社の強みをもって)参入してきているという現状があり、ある意味では「競争過多」という印象も。
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それでもポルシェ911のレストモッド「参戦」は後を絶たない
こういった状況であっても多くの新規参入者が登場しているのが911のレストモッドで、そして今回新しくこの世界に入ってきたのが「フォグライン インダストリーズ」。
同社はアレン・ビショフバーガー氏によって設立された新しい911レストモッダーだと紹介されており、今回120万ドル(現在の為替レートにて1億8000万円)という超高額なプライスタグを掲げた個体を発表しています。
![2](https://live.staticflickr.com/65535/53248607444_7bacbceee4_c.jpg)
現在のところこのレストモッドに名前はないようですが、外観はブラックで統一され、前後オーバーフェンダーに専用デザインのバンパーを持つもよう。
そしてオリジナルデザインのバンパーは「機能性を追求した」構造を持つこともわかります。
なお、ヘッドライトはプロジェクター化され、ポジションランプやウインカーレンズには「スモークペイント」が施されているようですね。
![1](https://live.staticflickr.com/65535/53248543188_9304ea8d36_c.jpg)
搭載されるエンジンは(シンガーと同じ)4.0リッター自然吸気空冷フラット6、そして最高出力は7,800rpm時点にて425馬力だと紹介されています(出力はシンガーよりも高い)。
ちなみにエキゾーストマニホールド含む排気系はすべてチタン合金にて制作されており、マフラーこそ装備するものの触媒コンバーターがなく、よって「凄まじいサウンド」を発生させます(動画の後半では実際に走行を行っている)。
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ブレーキシステムはブレンボ製(レーススペック)、ホイールはオリジナルデザインの3ピース構造(ピアスボルトが見えないが、もしかすると内側からボルトを通しているのかも)。
サスペンションは車高調整が可能なJRZ製だとアナウンスされています。
![12](https://live.staticflickr.com/65535/53248543378_9d084ce7ef_c.jpg)
タイヤはフロントが265幅、リアが305幅というサイズですが、ポルシェ911、しかも964世代としては「かなり太い」部類の前輪ですね。
なお、ボディパネルにはすべてカーボンファイバーを採用し、車体重量を1,225kgに抑えていることもトピックです。
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このフォグライン インダストリーズ製ポルシェ911レストモッドの真髄はインテリアにあった
そしてエクステリアよりも驚かされるのがフォグライン インダストリーズ製911レストモッドのインテリア(言ってはナンですが、エクステリアは割と普通である)。
![80](https://live.staticflickr.com/65535/53248607279_d27828253f_c.jpg)
ダークブルーのレザーとアルカンターラをベースに、カーボンファイバー、そして濃淡二色のゴールドを用いたアクセントが付与されます。
![16](https://live.staticflickr.com/65535/53248543128_1cb188a51c_c.jpg)
シート中央には独特の文様。
![6](https://live.staticflickr.com/65535/53248247606_7cf01bfe09_c.jpg)
この「フローティング」構造を持つセンターコンソールはなかなかナイス。
![5](https://live.staticflickr.com/65535/53248744640_6dee9b7c20_c.jpg)
ドアインナーグリップやオープナーもしっかりカスタム。
![7](https://live.staticflickr.com/65535/53248543488_023826b38a_c.jpg)
シフトノブはもちろん、センタートンネルや付随するパーツも特注品。
なお、この構造を採用するためか、ノーマルの「手動式」パーキングブレーキを廃止し電動式パーキングブレーキを取り入れています。
![10](https://live.staticflickr.com/65535/53248744445_1e6ecb504a_c.jpg)
スイッチやノブ類にもカスタムパーツが使用され、ノーマルのまま残っているのはウインカーなどのレバー、そして一部スイッチとエアコン吹き出し口くらいかも。
![14](https://live.staticflickr.com/65535/53248543363_dbecd9a178_c.jpg)
メーターベゼル、そして文字盤もオリジナル。
![13](https://live.staticflickr.com/65535/53247368917_c7154de6d3_c.jpg)
殆どの部分に手が入り、各パーツには光沢を抑えた加工がなされるなどエレガントな仕上がりに。
![9](https://live.staticflickr.com/65535/53248607409_91f198c7d4_c.jpg)
シート(レカロ製)にもカーボンファイバーとゴールドのアクセント。
![17](https://live.staticflickr.com/65535/53248744300_70eaba5f0c_c.jpg)
後部座席は廃止されているようですが、それでもしっかり作り込まれているもよう。
![15](https://live.staticflickr.com/65535/53248247361_afd054fa52_c.jpg)
もちろんフロントトランク内部も抜かりなし。
![3](https://live.staticflickr.com/65535/53248543323_6e7565cc5f_c.jpg)
ポルシェ911のニューカマー、フォグライン インダストリーズによる911レストモッドを紹介する動画はこちら
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参照:AutotopiaLA