米ワシントンにてポルシェオーナーが襲撃されクルマを奪われそうになるも「犯人がMTを操作できなかったため」難を逃れるという事件が発生

｜　アメリカでは少なからず同様の事件が発生しているようだ　｜

免許取得制度の相違もあり「MTに触れたことがない人」も多いのだと思われる

さて、米国ワシントンにて「ポルシェを盗もうとしたが、そのクルマがマニュアル・トランスミッションだったので盗めなかった」という事件が発生。

これはメリーランド州ベセスダで発生したもので、ポルシェのオーナーが（自身の経営する）レストランの外にクルマを停めたところ、赤い日産ローグがそのポルシェに横付けし、数人の強盗がオーナーへと襲いかかる樣子が（ポルシェに備え付けられた）ドライブレコーダーによって捉えられています。

強盗はターゲットを定めて尾行

なお、この赤い日産ローグはずっとポルシェを尾行していたそうで、レストランの前にポルシェが停まったのを見計らって犯行に及んだそうですが（まさかオーナーも後ろを走っていたローグが自身を襲うためにつけていたとは思わなかっただろう）、ポルシェのオーナーが自身のレストランの前にクルマを停めて降車したところで事件が発生（画像の人物がポルシェとレストランのオーナー）。

そしてこのオーナーを狙って「武装した男」が飛び出し・・・。

その後、2人めや3人めが登場してポルシェに乗り込んでクルマをスタートさせようとしますが、2回ほどポルシェはエンストしていて、どうやら強盗はマニュアル・トランスミッションを扱えなかったようですね。

事件の間ずっと助手席からは銃を構えた人物がオーナーを狙っており、オーナーとしては「じっとしているほか」なかったものと思われます。

なお、オーナーは最終的にレストランの中に逃げ込み、その際に銃撃を受けたものの幸いにして銃弾を受けずにすみ、その後強盗は逃走したと報じられ、現在警察はこの事件の捜査を継続している、とのこと。

アメリカでのマニュアル・トランスミッション（MT）比率はわずか1％

なお、アメリカは世界で最も早くATが普及し始めた地域だそうですが、現在の新車販売に占めるAT比率は世界トップランクの99％（つまりMTは1％しか存在しない）。

ここまで来るともうマニュアル・トランスミッション車は「伝説上の存在」のようなものだと思われ、見たことがない人も多いんじゃないかと思います。

実際のところ、「そのクルマがMTだったので盗めなかった」例が多数報じられており、MTを操作できない人がけっこう多いということもわかりますね。

そしてホンダやミニなどはメーカー公式として、マニュアル・トランスミッションの操作方法を教える動画を公開したりスクールを開催していることも報じられ、免許制度（取得方法）の相違もあって、アメリカではそもそも「MTに触れる機会が非常に稀」なのかもしれません。

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参照：Fox 5 Washington DC