| ボクはMT新車ではないが、MTの操作、MT車の挙動については知っておくべきだと考えている |
ただし電動化時代になれば、クルマを速く走らせる方法は全く別のものになりそうだ
さて、ミニはしばらくアメリカにてマニュアル・トランスミッションの導入を停止していたものの、今回再導入が決定し(日本でも一時、MTの受注は受けていないとさらる時期があった)、それにあわせて「マニュアル・トランスミッションの運転の方法をレクチャーする」ことにした、と発表。
これはカリフォルニア州サーマルのBMWパフォーマンスセンターにて開催される「ミニ・マニュアル・ドライビングスクール」なる催しで、現在の「マニュアル・トランスミッションの運転を学ぶ機会の少なさ」をなんとかしたいと考えているようですね。
アメリカでは「全然MTに触れたことがない人」も多いのかも
ぼくは北米の運転免許事情に明るくはありませんが、日本のように「MT、AT」の種別がなく、かつ運転免許取得の際にもマニュアル・トランスミッションの操作習得が必須でないのかもしれません。
となるとまったくマニュアル・トランスミッションについて理解していない人が多いと考えても良く、たしかに「そのクルマがMT車だったので盗めなかった」という事例や・・・。
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さらにはスポーツカーを運転しようという人であってもマニュアル・トランスミッションについて(習熟度はともかく)理解が及んでいない場合も。
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ミニの「マニュアル講習」は本格的だった
話を今回の「ミニのマニュアル・トランスミッション講習」に戻すと、このマニュアルトランスミッションコースは教室での授業とテストコースでの実際の運転の2段階に分ける予定だといい、最終的な目標は「どんなドライバーでも、安全で魅力的な雰囲気の中で、自分でシフトアップする方法を学べるようにすること」。
コースでは、車の制御、摩擦点の発見、スムーズなスタート、ストップ、加速などの練習に重点を置いており、プログラムの最後には参加者が時間制限のあるコースでテストを受けることにあんるようですね。
ミニUSのブランドコミュニケーションマネージャー、ラー・マハタニ氏によれば「10年以上にわたり、消費者はミニをアメリカで最も運転が楽しいブランドとして位置づけており、それこそがマニュアルミッションを復活させた理由です。このコースは情報量が多いだけでなく、新世代のミニ・ドライバーにとって楽しくてやりがいのある学習体験であり、一生の思い出になることでしょう」とコメントしています。
もはやマニュアル・トランスミッションを用意しているクルマはほぼなくなってしまい、用意していたとしてもその国のインポーターがMTを輸入していない場合も多く、そのため国によってはMT比率がわずか数%という状況ではありますが、ぼくとしては「MTの運転を知るということは、内燃機関の性質をクルマの挙動を知ることにほかならない」とも捉えていて、(MT信奉者ではありませんが)その操作や動きは知っておくべきだろう、と考えています。※パドルシフトであっても、そこで得た知識や技術は必ず役に立つ
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ただ、トルクベクタリング技術や、サスペンション及び車体安定化技術の向上によって「荷重移動」という技術が死語になる可能性もあり、電動化時代においてクルマを速く走らせるには今と全く異なる理論が常識となるのかも。
ちなみにいま中国では、教習所にて左足ブレーキを用いるように教えているようで、「ゼロMT」が前提となっているようですね。
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