| ミニバンは現在ニッチな市場だが、ボクは必ずや世界的なミニバンブームが来ると確信している |
EV専用プラットフォームは重心が低く、フラットフロアを実現でき、ミニバンの箱型ボディでこそメリットが最大限に活かされる
さて、アルファロメオは現CEOのもとで明確な復活へのシナリオを提示していますが、その道筋で大きな役割を果たすのが同ブランドのチーフデザイナー、アレハンドロ・メソネロ=ロマノス氏。
同氏の手腕は33ストラダーレにてすでに実証済みであり、今度登場するモデルにも期待がかかろうというものですが、今回アレハンドロ・メソネロ=ロマノス氏はミニバンの投入について語り、関係者を驚かせています。
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アルファロメオは実際にバンを作っていたことがある
ちなみにですが、アルファロメオは「ロメオ」というバンを作っていたことがあり、今回アレハンドロ・メソネロ=ロマノス氏が言及したのがこの「ロメオ」について。
同氏は「とても美しいと思います。私はこのロメオがいつ復活しても驚くことはないでしょう」とコメントしており、ある意味ではリバイバルを示唆する発言を行っているわけですね。
なお、現在ミニバンは世界的に見るとニッチなセグメントであり、高級ミニバンだとさらに選択肢が少なく、レクサスLMのほかメルセデス・ベンツVクラスが市場に存在する程度であり、今後であってもボルボがEM90を投入する計画を持っているというくらい(11月に発表)。
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ただ、アウディはミニバンコンセプト「アーバンスフィア」を発表していて、今後高級ミニバン市場に参入する可能性もあり、もしかするとこれに追随するメーカーも出てくるかもしれません。
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ミニバンは主に日本、東南アジア、中国で大人気
ミニバンの人気は国や地域によって大きく異なり、現在ミニバンの人気が高いのは世界第一位の自動車市場である中国、そして日本、さらに東南アジア。
一方で欧州でミニバンというと「商用」イメージが強く、アメリカでは「主婦向け」というイメージが濃いようで、こういった背景があるせいかミニバンは広く普及していないもよう。※よってミニバン=高級というイメージを醸成しにくい。日本で「高級な小型車」が受け入れられないのと同じかも
こういった環境は「ミニバンがある種のステータスシンボルとみなされる」こともある中国、日本、東南アジアとは大きな違いでもあり、その理由については誰も明確な説明ができない状態だと言われます。
一説によれば、これらの国は渋滞が多く車内で過ごす時間が重要視されること、(やはり渋滞が多いので)高速走行を行う機会が少なく、よって車高の高いクルマであっても安定性に関する問題が生じにくいことなどが要因として推測されていますが、これらは「当たらずとも遠からず」なのかもしれません(そもそも欧州では、ミニバンだとムーステストでいい成績を出せず、消費者に敬遠されそうだ)。
ただ、安定性に関して言うならば「たとえミニバンであっても(スケートボード型の)EV専用プラットフォームを使用すれば重心を低く設定できる」ことになり、加えてスケートボード型シャシーの特製を活用した「フラットフロア」を実現すれば、セダンやSUVでは実現できないような広々とした空間を実現でき、今後ミニバンは「EV用プラットフォームとともに」大きく勢力を拡大することになるのかもしれません。
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参照:Autocar