標準で選べるボディカラーは8色しか無い
そもそもアメ車はスタンダードカラーが少ない?
フォードGTにおいては標準で選択できるボディカラーが8色ありますが、そのほかにも「カスタムペイント」が可能とのこと。
ただしこのカスタムペイントはなんとその価格3万ドル(340万円くらい)、ということが判明してちょっとした話題に。
この「300万円」というのはかなり高価で、もともと高価な車である割には「そもそもボディカラーの選択肢が少ない」といえるのかもしれません。
なお、スーパーカーだとフェラーリは標準で25-37色くらい、マクラーレンは35色くらい、アストンマーティンは35色くらい、ランボルギーニは20色くらい、ポルシェは14色くらい(例外としてベントレーは100色以上)。
ただし「標準」で用意されているボディカラーでも追加費用がかかるものがあり、それらはだいたい15万円~80万円くらいの設定が多いようですね。
ただし最も高価な「80万円」の部類には、「本物の真珠を砕いて入れたパール塗装」「手間のかかるマットペイント」も含まれ、まだ納得ができる範囲。
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反面、コルベットもボディカラーはもともと10色しかなかったり、とそもそもアメ車は「ボディカラーのバリエーションが伝統的に少ない」のかもしれません。
特にスポーツカーに関してはそのレースに関わるヘリテージ等考えた場合、「特定の色しかそもそも顧客が選択しない」可能性もあり、とくにモータースポーツの伝統を重んじるアメリカ人であればその傾向がより顕著なのかも(よってボディカラーを増やす必要性がそもそもない)。
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なぜカスタムペイントは高価なのか
なお、もっと高価なペイントオプションの例もあり、ポルシェだと「塗装だけで1050万円」というものも。
こういったカスタムペイントが高価な理由としては、「塗料代が高価」なことのほか、「生産ラインを場合によっては停止させる必要がある」ということが関係しています。
通常カラーだと流れ作業でガンガン塗ってゆけばよいのですが、カスタムカラーだとその「流れる」ラインを停めてその一台だけ特別に塗装する必要があり、その間は「ほかの車が生産できない」ことに。
よって、その「ロス」を特別に塗装する車にオンしてしまおうということになるのだと思いますが、そういった理由もあって「一台だけの特別カラー」はどうしても高価に。
もちろんすべてのカスタムカラーがこういった事情を持つわけではなく、通常ラインとは「別」の塗装ブースでペイントする場合もありますし、その他メーカーによっても事情が異なり、それが「カスタムペイントの価格差」と言えそうです。
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