| ”ギリギリ”100%の意味するところは? |
日本輸入車組合(JAIA)の発表した、2017年通年での輸入車登録。
月ごとの登録台数についてはすでに公開済みですが、今回は「通年」となっています。
なお、ここでのランキングではフォードなど日本への輸入を行わなくなったメーカー、トヨタ/日産/ホンダなど日本の自動車メーカーが海外で生産し、日本へと輸入したものは除外。
なお、すでに会社がなくなってしまったメーカー/ブランド、例えばデ・トマソ、ハマー、ローバーミニなども輸入して登録すればカウントされますが、そういった「もう活動していない」メーカー/ブランドも除外しています。※デ・トマソは実際に今年1台が登録されている
まずは傾向を探ってみよう
やはり幾つかの傾向があり、メルセデス・ベンツは前年比101.2%、BMWは103.9%、VWは10.3.8%。
このあたりは「前年比100%以上」という厳しいノルマが課されていると思われ、自社登録などで「無理やり」達成した感がアリアリに。
実際にフォルクスワーゲンなどは「ほかブランドに抜かれた」とたんに日本法人の社長が解任されたり、と相当にドライな動きが過去にあり、この「前年超え」というのはぼくらが考えるよりも遥かに「重い」と言えそう。
そして前年比2ケタ、つまり110%以上になったメーカーとしてはプジョー(3008効果か)、ルノー、ランドローバー、シトロエン(これはC3の影響?)、アバルト(やはり124スパイダー)、マセラティ(レヴァンテ効果?)、フェラーリ(新モデルのデリバリーが追いついてきた)、シボレー(カマロが売れた?)、ランボルギーニ(アヴェンタドールSやウラカン・ペルフォルマンテが追加)、アストンマーティン(やはりDB11)、といったところ。
さらに成長(前年比)でみるとなんとアストンマーティンが172.6%とダントツ。
そしてシトロエンの156.9%、マセラティ137.9%、シボレー136.5%、ルノー0134.2%、ランボルギーニ124.3%、アバルト123.1%といった順。
ただ、ここで注意したいのはニューモデルが出た場合、各ディーラーがデモカー(試乗車)として車を登録するため、前の年(2016年)に新型車が出ずにデモカーを登録していなかった場合、登録していても2017年の新型車の数が多かった場合などは「登録したデモカーの数」で統計上の登録台数(前年比)が押し上げられることになり、つまり実際の「売れた数」とJAIA発表による「登録数」とは差異がある、ということ。※ヒュンダイは前年比400%ではあるものの、母数が少ないので除外
ランキングはこうなっている
2.BMW 52,527台 前年比103.9%
3.フォルクスワーゲン 49,036台 前年比103.8%
4.アウディ 28,336台 前年比99.4%
5.ミニ 25,427台 前年比103.6%
6.ボルボ 15,764台 前年比108.3%
7.ジープ 10,101台 前年比107.6%
8.プジョー 8,242台 前年比111.3%
9.ルノー 7,119台 前年比134.2%
10.ポルシェ 6,923台 前年比100.5%
11.フィアット 6,522台 前年比97.1%
12.スマート 4,638台 前年比102.9%
13.ランドローバー 3,597台 前年比113.6%
14.シトロエン 3,152台 前年比156.9%
16.ジャガー 2,614台 前年比90.7%
17.アバルト 2,286台 前年比123.1%
18.アルファロメオ 1,838台 前年比104.0%
19.マセラティ 1,824台 前年比137.9%
20.DS 799台 前年比70.8%
21.フェラーリ 775台 前年比114.3%
20.シボレー 654台 前年比136.5%
21.キャデラック 560台 前年比93.0%
22.ランボルギーニ 475台 前年比124.3%
23.ベントレー 418台 前年比96.3%
24.アストンマーティン 321台 前年比172.6%
25.ダッジ 319台 前年比103.9%
26.ロールスロイス 225台 前年比100.9%
27.アルピナ 219台 前年比64%
28.クライスラー 212台 前年比75.4%
29.ロータス 172台 前年比87.3%
30.マクラーレン 164台 前年比91.6%
31.ヒュンダイ 15台 前年比250%
32.ブガッティ 2台 前年比40%
33.RUF 2台 前年比 -