スポーツカー×ワゴンはアリだと個人的に考えている
さて、ニューモデルが登場すると必ず出てくる「ワゴン化」のレンダリング。
新型トヨタGRスープラは注目度が高く、発表直後には「オープンモデル」「Z4との顔面スワップ」といった作品が公開されていますが、意外となかったのが「ワゴンボディ仕様のスープラ」。
今回はおなじみRain Prisk氏がワゴンボディ化したスープラを公開しており、なかなか秀逸な仕上がりに。
ワゴンボディ化に加えて車高ベタ落ち、ツライチ(というかハミタイ)となり、大きく迫力が増しています。
なお、スープラのルーフは「ダブルバブル」なので、ワゴンボディとしたときのアクセントになりそうですね。
日本だとワゴン=スポーツカーではない
日本だと「スポーツカーとワゴン」はあまり親和性が高いとは考えられてはいませんが、欧州だと意外や「ワゴンボディを持つスポーツカー」が作られていて、最近だと「アストンマーティン・ヴァンキッシュ・ザガート・シューティングブレーク」がありますね。
そのほかアストンマーティンは「V8スポーツマン」なるワゴンをリリースしたこともありますが、とくに英国において「スポーツワゴン」がよく見られるのかもしれません。
ぼくが思うに、これは「貴族文化」と直結していて、貴族がスポーツ(ポロとかクリケットとか)に出かけるときにスポーツカーに乗って出かけたく、しかし道具を積むのにワゴンボディを求めたのでは、と推測。
じゃあ5ドアのワゴンでもいいじゃないということになりそうですが、貴族たるもの「生活感の漂うクルマになぞ乗ってはならぬ」ということなのだと思われ、上流社会や排他性の象徴が「スポーツワゴン」なんじゃないかと考えているわけですね。
なおワゴンは欧州では「シューティングブレーク」と表現されることが多く、「シューティング」はもちろん狩りをあらわしますが、その意味でも「貴族のたしなみ」であった狩猟に使用されたことが現代の”シューティングブレーク”の起源だと想定され、そして貴族の狩猟は「生活のための狩り」ではなく一つのスポーツであり(”スポーツマン”は”狩猟者”という意味がある)、その意味でも「荷物を運ぶためだけのクルマ」では美しくないとされたのだと思います。
よって、欧州では現代でも「スポーツカー+ワゴン=優雅なライフスタイル」というイメージがあるのだと思われ、よって日本では「フェラーリGTC4ルッソ」の人気がなくとも(ワゴンはスポーツカーとは捉えられない)、欧州では「比較的人気がある(ワゴンはスポーツマンの象徴でもある)」のかも。
ほかにもまだある、スポーツカーの「ワゴン」化レンダリング
そういった背景もあってスポーツカーの「ワゴン化」レンダリングが多数出てくるのだと思いますが、ここでその一部を見てみましょう。
まずはアストンマーティン・ヴァンテージ・シューティングブレーク。
ランボルギーニにワゴンがあったら?というレンダリング。
マクラーレン720Sシューティングブレーク。
メルセデスAMG GTワゴン。
ジャガー・Fタイプ・シューティングブレーク。
マツダ・ロードスター・ワゴン。
VIA:RainPrisk