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ポルシェに求めるもの、ランボルギーニやフェラーリとの違いについて

2015/04/02

ポルシェ718ケイマン

何を求めてポルシェを買うのか?

ぼくがポルシェに求めるのは走行性能ではない

ぼくがポルシェに対して求めるものは何か?と考えた場合、それは「走行性能」ではないのですね。
ぼくはさほど飛ばしませんし、サーキットもほとんど走らないので、極限における性能は不要です。
よって、GT系に魅力は感じますが、おそらく購入することはないだろう、と考えています(まさに”持て余して”しまう)。
実際にスピードが出るに越したことはありませんが、ぼくはそれより「スピードが出そうな外観」を好む傾向にあり、そのためにスーパーカーに惹かれるのかもしれません。

ポルシェのGT系については、サーキットでのタイムが大きく意味を持つ車ですが、フェラーリやランボルギーニはそうではないと考えています(そのためにオフィシャルでは、一部モデルを除いてタイムを公表していない。そもそもプライベーターが純正状態でサーキットを走るならば、ポルシェもしくはGT-Rのほうがずっと向いているように思える)。
よってフェラーリ、ランボルギーニは「存在してこそ(存在自体に)意義がある」車、とぼくは捉らえているのですね。

ポルシェは乗ってナンボだ

ではポルシェは?と聞かれると「乗ってナンボ」の車だと思います。
ただ、「乗って」の定義が人によって変わる、と考えます。
ぼくのように「日常的に乗る」場合もあれば、「サーキットでタイムを削る」場合もあります。
それは人それぞれで、ポルシェは人それぞれの目的のために、幅広い車を用意しているのかもしれません(現在、ポルシェ911シリーズだけで21種類もある)。
そのため、ぼくの目的においては「乗りやすさ」「維持費」が重要であり、そのためにボクスターのベースモデルや、今考えているマカン(もちろんベースモデル)がマッチしている、と考えるのです。
存在するだけでは意味が薄く、かつ「車の造られた目的に合わない」使い方をしてしまうと存在意義すら希薄になるのがポルシェだとも考えています(そこが質実剛健なドイツと、快楽を追求するイタリアとの差かもしれない)。

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逆にフェラーリやランボルギーニのほうが「広い目的に」マッチするのかもしれません(セレブが買い物に使用しても、腕に覚えのあるドライバーがサーキットで走っても)。
不思議なものですが、フェラーリ458、488GTB、ランボルギーニ・ウラカンのような「それぞれのブランドのエントリーモデル(と言って良いものか)」は、言うなればボクスターだと「2.7モデルから今後登場するスパイダー」、911だと「911カレラから911GT3RSまで」、ケイマンだと「ベースモデルからGT4まで」の性格、つまりポルシェだとそのモデルの下から上までの性質を含有しているように思われます。

それぞれ前の世代のフェラーリF430、ランボルギーニ・ガヤルドではそう感じたことはなかったのですが、現行のV8フェラーリ、V10ランボルギーニでは間違いなくそう(ポルシェのベース~トップグレードまでカバー)感じるのですね。
以前は、ポルシェ911GT3に対応するものがフェラーリF430だったりランボルギーニ・ガヤルドであったと言えますが、現在のフェラーリ458(488GTB)、ランボルギーニ・ウラカンはポルシェ911(ベースモデル)の性格も、ポルシェ911GT3の性格も持ち合わせている、ということですね。

この部分が、以前に「ウラカンと組み合わせる車としては、ボクスターはウラカンと性格が重複している」とアップした部分でもあります。

ポルシェの各モデルにはそれぞれの役割が細分化され割り当てられている

ポルシェはモデルが細分化した分、それぞれのモデルのカバーする領域も限定されるようになり、しかしフェラーリやランボルギーニはモデル数が少ないためにそれぞれのカバーする領域が広くなっているのではないか、ということです。
ポルシェは限定された目的に各モデル内グレードを対応させ、モデル内(ボクスター、ケイマン、911)での競合を食い止めながらも、同時にモデルレンジ自体の幅を拡大しているわけです(モデル内で各グレードの守備範囲を広くすると、グレード間でカニバリズムが発生する)。

ポルシェは年産20万台を目指しており、そうするとBMWやメルセデス・ベンツ、アウディの一部を獲得する必要があります。
そのためには、「今までポルシェを買わなかった」層にアピールすることも必要で、こういった戦略になるのでしょうね。
「今まで買わなかった人に買わせる」のはランボルギーニやフェラーリも同じで、「究極の走行性能」を求める人だけをターゲットにすると市場が小さく(かつ、今ではレッドオーシャン)、そのためには「走行性能はさほど重視しないが、格好良い車、希少性の高い車に乗りたい」という要望を満たすために「乗り心地が良くなったり」していると考えられます。

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テクノロジーの進歩がポルシェを大きく変えた

ただし、それは容易に出来ることではなく、両方(カバーする範囲を狭める/広くする)の実現はテクノロジーが可能にした、とぼくは考えています。

ボクスターのベースモデルの乗り心地が良くなり日常性が増したのもテクノロジーのおかげで、GT3系のような速さを実現できたのもテクノロジーのおかげだと思います(可変エンジンマウントやターボに採用されるVTGは凄い技術だと思う)。
そう考えると、ポルシェにおける「幅」つまり日常性とサーキット性能、という守備範囲もそれが拡がり、深くなってきていると言えますね。
日常性だとセダン、サーキット性能だとレーシングカー、というところまで範囲が拡張されているのかもしれません。

そして同様に、ウラカンにおいてはマグネライドや可変ステアリングにて、日常~極限の状態まで対応できるようになったのもテクノロジーの賜物だと考えています。

そのような考え方もあって、ぼくは旧モデルに固執することはなく、常に「新しいテクノロジーに触れたい」と考えており、そのために最新モデルを好む傾向にあるのです。

なお、ぼくがポルシェに求めるものは「日常性」と「信頼性」であり、それに合ったモデルとなるとやはりベースグレードで、かつ日常性がもっとも高いと思われるマカンになると考えています。

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