
| やはりフェラーリはいつの時代も人々の憧れにほかならない |
そしてフェアレディZはレプリカベースとして使用されることが多いようだ
さて、ドイツのebayにて、フェラーリ・テスタロッサもしくは512M、あるいはケーニッヒ風のカスタムが施された日産フェアレディZのレプリカ(のようなもの)が出品中。※希望落札価格は18000ユーロ、つまり日本円で235万円くらい
このオーナーは1991年にこのフェアレディZ(Z32/300ZX)を購入し、その後約11万キロを走行しつつ、その傍ら「フェラーリのようなクルマに乗りたい」と考え、それ以降2万ユーロ(約270万円)ものお金をつぎ込んでこの外観を持つクルマに仕立て上げたのだそう。
フェラーリの「レプリカのようなもの」の出力は355馬力
ただ、オーナーさんとしては「外観だけ」フェラーリ風にすることでは飽きたらなかったのか、(チューニングの内容は不明ではあるものの)出力も355馬力にまでアップさせることに。
ちなみにトランスミッションはマニュアルなので、「355馬力のFRをマニュアル・トランスミッションで楽しめる」というのはある種の魅力を持っているとも言えそうですね。
それはさておき、このフェアレディZの最大の見所はその外観で、特注フロントバンパー、ショルダーが強調されたワイドなフロント・リアフェンダー、一体型のサイドインテーク、さらにテールもリニューアル。
このボディキットはVector名付けられていますが、ヘッドライトは「フェアレディZのまま」で、もしこれをリトラクタブルヘッドライトに交換していたならば、かなり「フェラーリに近く」なっていたかもしれません。※バンパー内のランプ類はフェラーリの純正品かも

一方でリアはフェラーリ512M風となっており(テスタロッサのようなルーバーを制作するのが困難だったのかもしれない)、このテールランプもフェラーリの純正パーツなんじゃないか、と思ったり。
なお、テールパイプは「楕円4本出し」となり、「Ferrari」バッジ、跳ね馬エンブレムも装着されていますね。
ちなみにホイールはBBS製ですが、リアホイールのリムがかなり深く、これは「ケーニッヒ」を連想させる部分だと思います。

一方で内装はまったくのノーマル。
前から見るとフェアレディZの改造車(一応フロントにフェラーリのエンブレムが装着されている)、リアから見るとかなりフェラーリに近く、しかし内装はほぼ手つかずのノーマルのままという奇妙なクルマではありますが、外装のカスタムについて、そのクオリティは「意外と」高く、そうとうな情熱をもって仕上げられたであろうことは間違いなさそうです。

なお、フェアレディZはそのシルエットがスーパーカー的ということもあってフェラーリのレプリカベースとして使用されることも少なくはなく、その中古価格が下がった今、今後もチョコチョコと同様の「フェラーリのレプリカ」といったクルマが見られることになるのかもしれません。
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参照:ebay