| 撮影地はローマ・スパイダーが公開されたモロッコ |
動画には2台の異なる仕様を持つローマ・スパイダーが登場
さて、フェラーリがローマ・スパイダーのプロモーション動画を公開。
現在フェラーリはカタログモデルとして「スポーツ」「GT」というセグメント分けを(少なくとも決算資料を見る限り)行っており、スポーツだと812系、SF90系、296系がそこに属し、GT系だとプロサングエ、ローマ、そしてこのローマ・スパイダーが属します。
そしてプロモーションにおいてはそれら「スポーツ」「GT」では明確に方向性を分けており、スポーツ系だとやはりサーキット含むスポーツ走行を主に見せ、GT系だと豊かなライフスタイルを感じさせる映像を見せているもよう。
-
これがフェラーリ・プロサングエの正しい使い方?女性4人が乗車して楽しげにリゾート地へ向かう【動画】
| プロサングエに乗ったらもう他のクルマには乗れないかもしれない | おそらくプロサングエはこれまでにないドライビングエクスペリエンスを提供してくれることになるだろう さて、フェラーリが同社初のSUV ...
続きを見る
やはりフェラーリ・ローマは美しかった
そこで今回フェラーリが公開したローマ・スパイダーのプロモーション動画を紹介したいと思いますが、動画ではその美しい姿をいかんなく披露。
ローマは近代フェラーリではかなり珍しい「懐古調」デザインを持ちますが、実際に1950-1960年代のローマ、そしてフェデリコ・フェリーニ監督の映画「甘い生活」を(デザイン時に)意識したといい、直接の”先代”に相当するポルトフィーノ、さらにその前のカリフォルニアとも大きく異なるデザインを持っています。
なお、カリフォルニア、そしてポルトフィーノの時代には、フェラーリの各モデル(スポーツ、GTとも)に共通したデザインを持っていて、しかしスポーツ系とGT系とでデザインテイストが大きく分かれたのは「ローマ以降」だとも捉えています。
ただ、双方とも全く異なるデザインを持つわけではなく、たとえばローマ/ローマ・スパイダー、296GTB/296/GTSともに「バブル状」のリヤフェンダーを持っており(これは、それ以前のフェラーリには見られなかった特徴で、現在のデザイナーであるフラビオ・マンツォーニ氏の功績だと理解している)、一定の共通性も見られます。※両者とも1950-1960年代を意識しつつ、しかしGT系では市販車や当時のライフスタイルを、そしてスポーツ系では当時のレーシングカーをイメージしているものと捉えている
ちなみにルーフ開閉は走行中(一定速度以下)でも可能であり、開閉にかかる時間は13.5秒。
GT系フェラーリのプロモーション動画にはおなじみの「イメージカット」も。
ローマ・スパイダーは最高出力は620馬力、最大トルク760Nmを発生する3.9リッターV8ツインターボを搭載し、トランスミッションは8速DCTのみ、0-100km/hまでを3.4秒、200km/hまでを9.3秒で加速し、最高速は320km/hを誇ります。
なお、車体重量はクーペ版のローマに比較して(開閉機構と補強により)84kg重くなり1,556kg。
ルーフ(ソフトトップ)カラーはネイビー、ブラック、グレー、レッドの4色で、レッドのみが異なる素材(テクニカルファブリック)を採用しており、ステッチカラーなども選択できるようなので、これまでの「リトラクタブルハードトップ」採用のオープンモデルに比較し、より独自性を追求することが可能となっているようですね。
-
フェラーリ・ローマ・スパイダーのコンフィグレーター公開!トップは5色から選択可能、内装ではデュオトーンの選択肢が拡大されて「映える」仕様に【動画】
| 相変わらずローマは「どのカラーを選ぶか」が非常に難しい | 「ボディカラー、トップ、内装」3つの組み合わせによって様々なローマを演出可能に さて、フェラーリは先日ローマ・スパイダーを発表したところ ...
続きを見る
キャビン内には「デュアルコクピット」レイアウトを採用し、センターコンソールが高く、かつダッシュボードとつながるように設定されていますが、これもまたローマ、そしてプロサングエといったGT系フェラーリ共通の特徴です(スポーツ系フェラーリだと、ダッシュボードとセンタートンネルが分断されている)。
日本でもすでにローマ・スパイダーの内覧会が開催されているようですが、ぼくはまだ実車を見たことがなく、しかし訪問予定のウニベルソ・フェラーリにはローマ・スパイダーの展示がなされるようなので、(これも初見となる)プロサングエともども、出会えるのを楽しみにしています。
-
ちょっと韓国行ってくる。ソウルで開催されるフェラーリのイベント「ウニベルソ・フェラーリ(Universo Ferrari)」へ
| 海外の単独ブランドカーイベントに参加するのはこれがはじめて | 会場は韓国ソウル、東大門デザインプラザ さて、フェラーリはオーナーやファン向けのイベントとして「ウニベルソ・フェラーリ(Univer ...
続きを見る
フェラーリ・ローマのプロモーション動画はこちら
合わせて読みたい、フェラーリ関連投稿
-
すでにプリプロダクション開始?フェラーリ本社付近を走る複数のローマ・スパイダーが目撃される。1台はイメージカラーのチェレステ・トレヴィ
| 現時点ではローマ・スパイダーの納車がいつくらいから開始されるのかは(正確には)わからない | トップのカラーを選択できるだけに、これまでにない組み合わせを持つローマを見ることができそうだ さて、発 ...
続きを見る
-
フェラーリが待望のローマ・スパイダーを発表!フロントエンジンモデルでソフトトップを備えるのは「54年ぶり」、優雅なイタリアンスタイルを体現
| フェラーリのチェントロ・スティーレはローマのスタイリングを微塵も損なうことなくオープントップ化を果たしてきた | そのスタイリングは1950-1960のシックなイタリアンライフスタイルを表している ...
続きを見る
-
スーパーカーは日常的に充電しておかないとすぐにバッテリーが上がるぞ!フェラーリ296GTB、ローマの充電はこうやって行う【動画】
| スーパーカーの購入や所有はいろいろな意味でハードルが高い | いったんバッテリーを上げてしまうと復帰させるのに多大なコストを要することに さて、フェラーリ正規ディーラー、「フェラーリ・ケベック」が ...
続きを見る
参照:Ferrari