| アルピーヌとロータスは同じく「パフォーマンス志向のピュアエレクトリック総合ブランド」となるべく、同じ志を持っていたが |
もしかするとロータス側にはあまりメリットが無かったのかも
さて、ロータスとアルピーヌは2021年1月に提携を発表しており、両者協力して「ピュアエレクトリックスポーツを共同開発する」という声明を出していましたが、今回はその協業が破棄され、今後これ以上前に進むことはない、との報道。
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アルピーヌとロータスが提携!よくよく考えるとこれ以上相性のいい組み合わせもなく、両者は「ピュアエレクトリックスポーツ」を今後開発するようだ
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報じられた内容によれば、今回の提携解消は「友好的に」行われたとのことで、しかしロータスの親会社である中国の吉利汽車、そしてアルピーヌブランドを有するルノーとが「中国にて合弁企業を設立する」という話も2022年に出ているため、この合弁企業が(今回のアルピーヌとロータスとの)提携解消になんらかの影響を与えた可能性もありそうです(もしくは、この提携解消が両社の関係性と合弁企業になんらかの影響を与えるか)。
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ロータスとアルピーヌとの提携解消の理由はわからないが
そして現在、この両者が提携を解消した理由はまったくナゾ。
まずロータスは中国・吉利汽車のもとで多額の資金とリソースを獲得して一気に電動化ブランドへとシフトする計画を持っており、すでにピュアエレクトリックハイパーカー「エヴァイヤ」、そしてピュアエレクトリックSUV「エレトレ」を発表済み。
ただしその後にも(エレトレと同じ)ロータス・プレミアム・アーキテクチャーを使用したモデルを3つ発表するとコメントしていて、まずはメルセデス・ベンツEQE、テスラ・モデルS、BMW i5、ポルシェ・タイカンのライバルとなるであろう、Eセグメントに属するクーペスタイルのピュアエレクトリック4ドアサルーン「タイプ133」が発表されるものと思われます。
そして次のモデルは、2025年に発表予定となるDセグメントの純電動SUV(タイプ134)、2026年にはやはり純電動スポーツカー(タイプ135)が発売されるとアナウンスされ、このタイプ135がアルピーヌとの共同開発になると見られていたわけですね。
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一方、アルピーヌも多数のEVを計画中
そして一方のアルピーヌも純粋な電動パフォーマンスブランドになることを明らかにしており、「ドリームガレージ」計画の公表、そして(いずれもピュアエレクトリックパワートレインを搭載する)「ホットハッチ」「クロスオーバー(SUV)」「スポーツカー」を発売するとコメント済み。
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クロスオーバーについてはGT X-Overとして市販されそう(ただしアルピーヌが発表した最新の命名法則を採用するとなると、市販時には名称が変わるのかも)。
ホットハッチはともかくとして、「SUV」「スポーツカー」というところはロータスとも共通する部分が多く、アルピーヌのとってはプラスになる提携であったとは思うのですが、逆にロータス側にとってはあまり旨味のない話であったのかもしれません。
そして今後アルピーヌが発売するピュアエレクトリックカーについて、「今までのロータスとの提携によって得られたものが含まれるのかどうか、もしくは完全に排除されるのか」についてもわかっておらず、続報もしくは両者からの正式発表を待ちたいところですね。
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参照:Automotive News Europe