| 適度にレトロ、そして適度に先進的な”バランス”がナイス |
フロントの「4連」角型ランプがカッコいい
さて、フェラーリF8トリブートをベースにしたコーチビルドカー、「273ポテンツァ」が公開。
これはゼロアチェント アウトモビリ(ZeroACento Automobili)とマニファットゥーラ アウトモビリ トリノ(Manifattura Automobili Torino)との共同プロジェクトによって誕生したスーパーカーで、フェラーリ288GTOを現代風に解釈したクルマだと紹介されています。
ちなみにフェラーリ 430スクーデリアをベースにした「ニューストラトス」をリリースしたのもマニファットゥーラ アウトモビリ トリノであり、こういった過去モデルへのオマージュカー製作が得意なのかもしれません。
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273ポテンツァはこんなクルマ
そこで273ポテンツァ(Potenza)を見てみたいと思いますが、まず搭載されるエンジン(3.9リッターV6)はもともとの720馬力から大きくパワーアップして800馬力”以上”へ。
ただしこの273ポテンツァ最大のトピックはそのパワーよりも外観にあると思われ、このルックスはかのフェラーリ288GTOを現代のテクノロジーによって再現したものとなっています。
フロントバンパーに内蔵された四角い4つのランプは”オリジナルの”288GTOのバンパー内に埋め込まれた4つのランプを模したもの。
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ドアオープナーの位置も288GTOをイメージしての変更だと思われます。
リアサイドの3本スリットもやはり288GTOオマージュ。
テールランプはF8トリブートのパーツをそのまま使用しているようですが、全体的な雰囲気はやはり288GTOを模しており、テールランプの下には288GTOのバンパーを意識したものと思われるクリアカーボンパーツも(放熱のためか無数のスリットが開けられている)。
ノーズもやはりクリアカーボン(黒っぽい部分)にて288GTOのバンパーをイメージした意匠が与えられています。
ボディパネルはドアミラーに至るまでクリアレッド仕上げのフルカーボン。
このフロントの造形はなかなかにスペクタクルな感じですね。
ホイールはフェラーリの伝統「スターシェイプ」、そしてサイズはフロント20、リア21インチ(センターロック)。
もちろんこのデザインも288GTOへのリスペクトなのでしょうね。
ボディサイドにも大きなダクトが設けられ、シルエット、そしてディティールなど車両全身にて288GTOを表現していることもわかります。
ルーフからリアに流れるライン、そしてトンネルバックもやはり”288GTO”。
インテリアの画像は多くはなく、しかしこの一枚を見るに「ほぼ完全に」作り直され、もちろん288GTOを意識したもの(しかもレトロフューチャーっぽい)となっている可能性が高そうです。
この273ポテンツァについてはあまり多くの情報が公開されておらず、このクルマが限定台数ながらも販売されるのか、それともワンオフプロジェクトなのか、はたまたコンセプトカーなのかはちょっとナゾ。
しかしながら、近日中にはなんらかの情報公開があるかもしれませんね。
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