ランボルギーニはもともとリコールが非常に少ない車だが
今回のリコールはアメリカ国内にて届け出られたもので、2010年6月23日から2013年11月20日の間に製造され、かつアメリカに輸入された1,152台のみが対象となります。
その内容としてはECUのプログラムに不具合があり、エンジンをオフにする都度エラー記録が消えてしまい、よって「エラーが出ていたことに気づかず」に運転することで事故の可能性がある、とのこと。
「事故の可能性」についてはどこにエラーが出るかによって変わってくるのだとは思われますが、ABSに不具合があるのにそれが表示されなければ非常に危険な状態にはなりそうですね。
実際に5年乗ってトラブルは3つだけだった
対象となるオーナーにはメーカーからの通知がなされるとのことで心配はなさそうですが、不具合を出しているのはECUとのことなので、対応としては比較的軽微な内容で済むと考えられそう。
なお、ぼくは2009年モデルのランボルギーニ・ガヤルドに5年ほど乗りましたが、購入前に恐れていたほどトラブルは出ず、むしろ「ほかの車に比較してもかなりトラブルが少ない車」。
その内容を思い起こしてみると「Eギアのシフトエラー(1回)」「VICSが受信できない」「ラジエターリザーバータンクのキャップが割れた」の3つくらい(ほかにもあるが、それらはカスタム時のミスなど車に責任はないもの)。
ひとつめの「Eギアのシフトエラー」についてですが、これはパドルを引いてもシフトできないというもので、メーターパネルにもエラー表示が出たものの、実際にテスターを当てても物理的な異常は検出できず、ECUをリセットして問題が解消し、その後は一度も発生していない、というもの。
ふたつめの「VICS」ですが、日本仕様のガヤルドにはケンウッドのカーナビが搭載されており、これは日本国内に入ってからカーナビゲーションシステムが装着されます。
その際、美観を考慮したためと思われますが、VICSビーコン受信のためのアンテナが「ダッシュボード裏に」装着されており、ビーコンはFM-VICSとは異なって遮蔽物があると受信できず、そのためにVICSデータを受信できない、というもの。
これについてはVICSビーコン受信部を外に出すことで解決しています。
三つ目の「ラジエターリザーバータンクのキャップ」については、単に経年劣化で割れてしまったというもので、300円くらいでパーツ交換を行って終了。
おおよそ記憶に残る範囲での(ランボルギーニ・ガヤルドの)トラブルはこんなところで、ミニクーパーSやポルシェ911のほうがよっぽどトラブルが多かったのが現状。
ただし、渋滞するとアイドリングが不安定になったり、ときどきなにか変な音が聞こえてきたり、外気温計が(渋滞時には車両の熱の影響を受けて)70度くらいを表示したり、燃費が「リッター2」と表示されたり、なにかと不安があったのも事実。
そしてランボルギーニ・ガヤルドはメーターパネル脇に「CHECK」というボタンがあり、これはボタンを押すと数秒かけて車両に異常がないかどうかを診断する、というもの。
ガヤルドについてはは「壊れなかったものの、なんとなく不安あった」ため、ぼくはガヤルドを乗って出て、家に帰ると必ずこのチェックボタンを押して異常がないかどうかを確認していたのですが、現実的には一度も問題はなく、その印象とは裏腹に「非常にタフ」な車だったなあ、と考えています。
ただ、毎回がガヤルドのエンジン始動時には「ちゃんとエンジンかかるかな」と心配し、家に帰ってきた時には「ノートラブルで帰ってこれてよかった」と胸をなで下ろしていたのも紛れも無い事実で、しかし今乗っているウラカンはそういった心配を全く感じさせない完成度を持っているのはガヤルドとの大きな相違点。
そしてウラカンにも、ガヤルド同様に「CHECK」ボタンがメーターパネル脇に備わるものの、ウラカンについてはこのボタンを押したことは一度もありません。
VIA:NHTSA