ランボルギーニ自身も「ウルスはウラカンより速く走れる」と明言
sport autoがランボルギーニ・ウルスをホッケンハイム・サーキットに持ち込んでテストを行い、ラップタイムとして1:57.1を記録。
おそらくGPトラックでの走行だと思われますが、そうなるとこれはポルシェ911GT3 RS(997)の1:57.44、シボレー・コルベットZ06の1:57.90、BMW M3の2:02.71、レクサスIS Fの2:04.45、メルセデスC63 AMGの2:04.59よりも速いタイム。
ちょっとにわかに信じられないタイムではあるものの、「ショートトラック」だと遅すぎて比較対象がないくらいのタイムなので、やはりGPトラックでのタイムと考えるのが妥当かも。
なおランボルギーニ自身も「ウルスはサーキットだとウラカンよりも速い」と主張していることを考えると、「ウルスがホッケンハイムでポルシェ911 GT3 RSやコルベットZ06よりも速い」タイムを出したのは間違いなさそう。
おそらくその速さの理由は4輪トルクベクタリングだ
しかしこれでも「このタイム」を記録できるのであれば、もう車体が軽い必要も、車高が低く重心が低い必要もなく、デュアルクラッチでなくトルコンATであっても「なんでもOK」ということに。
ボディサイズ:全長5112×全幅2016×全高1638ミリ 車体重量:2200kg エンジン:4リッターV8ツインターボ 出力:650馬力 トランスミッション:8AT 駆動方式:4WD(アクティブトルクベクタリング) 最高速度:時速305キロ 0-100km/h加速:3.6秒 乗車定員:5名 |
そしてこのタイムを達成できたことには「駆動力」が大きく関係していると思われますが、最近の4WDシステムはとにかくよく出来ていて、トルクベクタリングの威力は絶大だと思うことも。
どういうことかというとトルクベクタリング搭載のクルマは「タイヤが鳴く」ことがほとんどなく、つまりは駆動力を余すことなく路面に伝えることができている、ということに(通常はサーキットや峠を攻めるとタイヤが鳴くが、それは駆動力をロスしている)。
たとえばFRであればオーバーステアになって後輪が逃げたり、FFであればアンダーステアになるような部分でも、トルクベクタリング4WDであればいずれかの車輪の駆動力をアクティブもしくは相対的に強めることで姿勢を安定させるので「滑らない」わけですね。
なお、今回の動画を見ていると、ウルスは直線を走っているとこんな感じ。
しかしカーブを曲がるとこれだけ車体が傾いていて、これだけロールするのにいいタイムを出せるというのはまさに驚き以外の何物ものでもありません(カメラは車体ではなくヘルメット側についているので、実際以上に傾いて見えている可能性はある)。
普通はこれだけ車体が傾くと内輪のトラクションが抜けるものですが、ウルスの場合はこの状態でも内輪の駆動力を最適化することで「常識を超えた旋回力を見せて」いることになります。
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