| そのルックスは予想したよりも遥かにエクストリーム。大気圏外にも出れそうだ |
モンテカルロにて開催されたグランツーリスモ・チャンピオンシップのワールドファイナル戦において、ランボルギーニがかねてより予告していた「ランボV12 ヴィジョングランツーリスモ」を発表。
会場では実車も展示され、その特異なスタイリングにて会場を驚かせたようですね。
なお、このV12 ヴィジョングランツーリスモは2020年春にグランツーリスモSPORTにて利用できるようになる、とのこと。
ちなみに車名は「ランボルギーニ”ランボ(Lambo)”V12 ヴィジョン グランツーリスモ」となっており、よく口語にて用いられる「ランボ」を公的に採用したのは興味深いところです。
ランボV12 ヴィジョングランツーリスモは「若い世代に向けたベストなバーチャルカー」
ランボV12 ヴィジョングランツーリスモは「シングルシーター」レイアウトを採用し、雰囲気的には「オープンホイール」のフォーミュラカーにカウルをかぶせた、といった感じ。
これまでにもフォルクスワーゲン、ブガッティ、ザガート、プジョー、ジャガー、ヒュンダイ、ホンダ等様々な自動車メーカーが「ヴィジョン・グランツーリスモ」を発表していますが、雰囲気的にはマクラーレン・アルティメット・ヴィジョングランツーリスモに近い性格を持つように思います(シングルシーターのエクストリームなサーキット走行専用モデルという点において)。
ランボV12 ヴィジョングランツーリスモのデザインは社内のデザインスタジオ「チェントロスティーレ」によって行われ、プロジェクトを指揮したのはランボルギーニのチーフデザイナーであるミッチャ・ボルカート氏。
同氏は「ランボV12 ヴィジョングランツーリスモは、我々のブランドを愛する若いゲーマーたちにとってベストなバーチャルカーだ。我々の天才的で、才能に富むデザイナーたちにとっても自身を表現するだけではなく、ランボルギーニのコミットメントである”軽量””ハイブリッド”を反映することができた」「ランボルギーニ自体が若い会社であり、この最高に未来的でクールなデザインを、若い世代のゲーマーそしてスーパースポーツカー・エンスージアストに捧げる」とコメント。
ランボV12 ヴィジョングランツーリスモに採用されるパワートレーンは「シアンFKP37」に使用されるものと同じだと紹介され、つまり6.5リッターV12(もちろん自然吸気)エンジンにスーパーキャパシタを核としたハイブリッドシステムをプラスし、819馬力を発生。
現段階でランボルギーニはランボV12 ヴィジョングランツーリスモのスペックを明らかにしていないものの、見るからに軽そうな車体から推測して、シアンの「0-100km/h加速2.8秒、最高速度350km/h」を凌駕するのは間違いなさそうですね。
アクティブサスペンションも装備。
ランボV12 ヴィジョングランツーリスモのデザインは「ランボルギーニのDNAを反映」
加えてそのデザインは「ランボルギーニのDNAを反映した」と紹介されており、そのDNAとは「シングルセンターライン」そしてランボルギーニの歴代スーパーカーが持つシルエット(ランボルギーニのスーパーカーは横から見たときにフロントからリアまで段差がなく、一本のラインで構成されている)。
車体とフロントフェンダーとは完全に「分離」。
ボディ本体とタイヤ/ホイールとの間はエアが抜ける構造です。
リアのホイールハウジング(フェンダー)はウイングのステーも兼ねており、そしてウイングは「Yシェイプ」テールランプも兼ねるといった構造。
「ヘキサゴン(六角形)」にインスパイアされたサイドウインドウは1968年の「マルツァル」をイメージ。
テールパイプはアヴェンタドールS風の「トリプルエキゾースト」をダブルで装着。
ホイールのセンターロックナット、ブレーキキャリパー、エンジンカバーなどは「ゴールド」。
このゴールドのエンジンヘッドカバーは「ディアブロSE30」で採用され、その後はウラカン・ペルフォルマンテ、アヴェンタドールSVJといったハイパフォーマンスモデルに採用されるモチーフですね。
ランボV12 ヴィジョングランツーリスモのインテリアはこうなっている
コクピットについては、ランボルギーニがずっとそのデザインソースとして採用してきた「ジェット戦闘機」風(レヴェントン、エゴイスタ、そして最新のアヴェンタドールSVJも戦闘機モチーフ)。
ランボV12 ヴィジョングランツーリスモのインテリアもそのエクステリアに劣らず未来的で、ステアリングホイールのセンターには情報を表示するほか、フロントウインドウには大きく情報を表示するヘッドアップディスプレイも装備。
ステアリングホイールはこんな感じ。
ステアリングホイールだけでほとんどの車両の機能操作ができる、というのもランボルギーニがロードカーに採用している思想でもありますね。
VIA: Lamborghini