| もともとマセラティはリコールの少ないブランドではあるが |
発見したのはマセラティのスタッフ、「工場内でのテストドライブ中」にて
さて、マセラティが発売間もないMC20をアメリカ市場にてリコール。
その内容としては「ブレーキランプが”点滅する”」可能性があるというもので、米国道路交通安全局(NHSA)によれば「後続のドライバーを混乱させ、事故の確率を高める可能性がある」とのこと。
対象となるのは2022年モデルのマセラティMC20で、その台数は56台だとアナウンスされていますが、マセラティは6月3日よりオーナーへと連絡を開始し、正規ディーラーにてブレーキランプの確認を行ったうえ、必要に応じてこれを交換することになります。
もちろんリコールなのでオーナーには金銭的な負担はなく、もしこれまでに有償にてブレーキランプに修理を行っていた場合はその金額を返金するというコメントも出されています。
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いったいなぜこんなことに?
そしてなぜこういった不具合が見つかり、そして原因は何なのかということですが、これはマセラティが今年2月に工場内にて試乗を行っている際、2台の車両にてこの問題を(マセラティのスタッフが)発見したことに端を発しており、マセラティはこれを受けてただちにブレーキランプの点滅に関する内部調査を実施すると同時にテールランプのサプライヤーにも回答を求めることに。
その結果として、マセラティはテールランプが「特定のブレーキ条件下で点滅する代替MOSFETトランジスタを搭載したプリント回路基板」にて製造されていることを発見し、そこで「テールランプアッセンブリを交換する」というリコールとなったようですね。
以前の「アナログな」クルマであれば起こり得ないような問題ではあるが
なお、マセラティはもともとリコールがさほど多くないメーカーという認識ですが、そんな中でもテールランプの点滅というのはかなり珍しいように思います。
ちなみに現代のクルマのようにテールランプがLED化される前、つまり電球(フィラメント球)が使用されていた際には「ブレーキペダルを踏んだとき、ブレーキペダルの裏にあるスイッチを押すことで通電し、それで電球が光る」という単純な構造を持っており、そこに点滅するような問題が発生する要素はなかったと思いますが、よって今回のような問題は「構造が高度に複雑化した」現代のクルマならではと思われます。
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