| 覚えやすく、親しみやすい名称というのもヒット商品の一つの要件だと思われるが、この名称を採用した理由は明かされていない |
現在ホンダのEVは欧州、中国、北米、日本において個別に展開が進められている
さて、ホンダが欧州市場における「2台めの」ピュアエレクトリックカー、「e:Ny1」を発表。
その読みは「イー・エヌワイワン」ということになるかと思いますが、文字として打ちにくく、かつ(英語圏の人にとっても)発音しにくい名称を持っており、現地でも「なぜこの名前にしたのか・・・」という声があがっているもよう。
なお、見ての通りこのe:Ny1は(欧州市場での)HR-VのEV版ということになりますが、中国で発売しているe:NS1/e:NP1と基本的に同一だと見られています(そのため、生産は中国で行われる可能性が高いが、今回生産地については今回言及されていない)。
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参考までに、欧州における「ホンダのEV第一弾」は言うまでもなくホンダeであり、しかしホンダeの今後についてはアナウンスされておらず、これからも存続するのか、そのデザインとともに「1代限り」で終わってしまうのかは今のところ不明です。
ホンダe:Ny1はこんなクルマ
このホンダe:Ny1は、e:NアーキテクチャーF(フロントモーター駆動プラットフォーム)をベースにサブコンパクトSUVで、搭載されるバッテリーパックは68.8kWhのリチウムイオン。
DC急速充電機能を備えることにより、わずか45分で充電状態10%から80%にすることができるとされ、満充電時の航続可能距離は約412km(WLTPサイクル)だとアナウンスされています。
搭載されるパワートレインは201馬力/310Nmを発生する3イン1統合パワードライブユニットで、これはエレクトリックモーター、ギアボックスを統合した画期的なシステムです。
今回、e:Ny1の発表に際し、ホンダモーターヨーロッパリミテッド上級副社長 トム・ガードナー氏は「e:Ny1は、欧州での当社における論理的な次のステップです。私たちの開発哲学は、インテリジェントでお客様中心のテクノロジーと、美しいデザイン、運転する楽しさを提供するダイナミクスを融合させることです。この最新のSUVは、電動化に対するホンダのコミットメントを例証するものなのです」。
ホンダによると、e:Ny1は、(e:NアーキテクチャーFに加え)バッテリー電気自動車(BEV)専用に開発された全く新しいシャシーを採用してねじれ剛性を向上させており、このシャシーは、新しいプラットフォームとパワートレインとの組み合わせによって「ホンダらしい」ダイナミクス、レスポンスの良い走り、プレミアムレベルの乗り心地を実現するとしています。
スタイリングについては、中国で発売しているe:NS1/e:NP1と多くが共有されていますが、ノーズバッジ、ホイールセンターキャップ、ステアリングホイールには「平面のH」バッジが装着され、テールゲートには「(立体の)Honda」のレタリングが施されるなど、ガソリン絵エンジン搭載版のHR-Vと比較して新しい要素が追加されています。
インテリアでは物理ボタン、複数の収納スペース、ワイヤレス充電などを備えた全く新しいセンターコンソール、そして15.1インチの大型タッチスクリーンが目を引くところ。
現時点ではe:Ny1の価格や納車時期について公表はなされておらず、しかし販売価格は30,000ポンド(現在の為替レートで約508万円)、そして数カ月内には発売がなされると見られているようですね。
なお、現地ではプジョー e-2008、ジープ・アヴェンジャー、ヒョンデ・コナ・エレクトリック、キア・二ロEVといったクルマと競合することになると報じられています。
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