| 上位モデルに採用されるパーツが問題を起こすという珍しい案件 |
さて、トヨタが21万台という大規模リコールを発表。
内容としては燃料ポンプの不具合にてエンストの可能性があるというもので、対象車種はトヨタではノア、ヴォクシー、エスクァイア、ランドクルーザー、アルファード、ヴェルファイア、クラウン、ハイエース、レジアスエース、カムリ、ランドクルーザープラド、センチュリー、クラウンパトロールカー、トヨタ救急車。
そしてレクサスではRX300、RX450h、RX450hL、NX300、ES300h、IS200t、IS300、IS350、IS300h、LS500、LS500h、GS200t、GS300、GS350、GS300h、GS450h、LX570、RC200t、RC300、そしてOEM車としてはダイハツ・アルティス。
車種としては実に39車種となっていますが、コンパクトクラスよりも上のモデルが軒並み対象なんじゃないかというほどの顔ぶれです。
2020年9月にも同じ問題でリコールを届出、その規模は世界で320万台の可能性
トヨタは今年9月にも同様の問題で日本国内にて約113,000台、全世界では120万台程度のリコールを行っており、この時点でもまだ「対象となるかどうか調査中」の車種があるとされ、最終的には全世界で320万台にまで対象が拡大される、と言われていたものですね。
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トヨタ/レクサスが「エンストの可能性」として日本で11万台、北米で120万台のリコール発表。全世界では320万台にまで発展か
| 日本だとノア/ヴォクシー、アルファードやレクサスRX/NX/LS/LC等含めて合計30車種、112,934台 | トヨタが日本国内にて30車種112,934台、北米にて約120万台規模のリコールを ...
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リコールの内容はこうなっている
なお、問題を改善するためには燃料ポンプを交換せねばならず、トヨタにとってはかなりの負担となりそう。
対象となるのは(モデルによって差はあるものの)平成29年7月5日~令和元年12月6日に製造された車両だと発表されており、不具合の内容としては下記の通りです。
低圧燃料ポンプのインペラ(樹脂製羽根車)において、成形条件が不適切なため、樹脂密度が低くなって、燃料により膨潤して変形することがある。その
国土交通省
ため、インペラがポンプケースと接触して燃料ポンプが作動不良となり、最悪の場合、走行中エンストに至るおそれがある。
今回のリコールについて、トヨタがその問題を知ったのは「市場からの情報による」とあるため、おそらくはユーザーからのクレームがそのきっかけだと思われます。
実際にこの問題が起こったのは109件だとされ、結構な台数に問題が生じていることになり、しかし確率としては0.05%と(数字としては)さほど高くはないようですね。
ちなみにトヨタはリコール「率」としては高くはないものの、販売台数が多いためにどうしてもリコールが目立ってしまう傾向もあるように思います。
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参照:国土交通省