え？これがスープラ？トヨタがNHRAファニーカーレース用のファニーなGRスープラを発表。なお出力は推定8,000馬力　

｜　アメリカは本当に独特なカテゴリのレースが多い　｜

このファニーなルックスで8,000馬力を発生するとは恐ろしい

さて、トヨタが2022年のNHRAファニーカーレースに参戦する車両を発表。

2022年シーズンはGRスープラにインスパイアされたレーシングカーにて戦うことになり、2月にカリフォルニア州ポモナにて開催される新シーズンのキックオフイベントで初披露される、とアナウンスされています。

2022年からはこれまでのカムリに替えて「GRスープラ」で参戦

「トヨタ・モーター・ノース・アメリカのモータースポーツ・グループ・マネージャーであるポール・ドレシャル氏によると、「10年間、NHRAのファニーカーにカムリを投入してきましたが、GRスープラ、そして最終的にはNHRAの次世代のファニーカーに移行することは、私たちにとって非常にエキサイティングなことです。TRD（トヨタ・レーシング・デベロップメント）のチームとCALTY（キャルティ＝カリフォルニアにあるトヨタのデザインスタジオ）のデザインチームは、J.R.トッドとアレクシス・デジョリアが2022年にドライブするファニーカーに、市販のGRスープラの特徴をできるだけ多く取り入れるように努力しました」とのこと。

上述のとおり、このスープラは、2012年から参戦していたカムリのファニーカーに代わるもので、それ以前だと、トヨタは「セリカ」と「ソラーラ」で参戦していたようですね。

2022年のマシンは、スープラのエクステリアの部分的な特徴を取り入れただけですが、トヨタは、これまでのファニーカーの中で最も大きなスタイリング上の特徴を持つマシンだと呼んでいます（たしかに、これまでのファニーカーに比べると、元ネタに近いという印象がある）。

また、トヨタのレース部門は、ファニーカーのチャンピオンドライバーであるJ.R.トッド選手の強力を得て安全性の向上を目指しており、ドライバーは、ハンドル越しにフロントを見とおすことができるようになり、ヘルメットを置くためのスペースが広くなり、コックピット全体にはより多くの安全フォーム（パッド）が装着されるといった「ドライバー視点」ならではの改良も。

J.R.トッド選手は、「GRスープラの新型ファニーカーでTRDのエンジニアと一緒に仕事ができたことは、本当にユニークな経験でした。ドライバーである私たちにとって、このクルマを可能な限り安全にするための作業に参加できたことは、私にとって大きな意味があります」とコメントしており、十分に満足の行く成果を得られたようですね。

JUN

エキゾーストパイプは左右4本、合計8本出し！

2021年はトヨタがNHRAに参戦して20周年にあたるといい、トヨタのドライバーは、これまでにトップフューエルで137勝、ファニーカーで43勝を挙げ、さらにはトップフューエルで6回、ファニーカーで3回のチャンピオンを獲得している、とのこと。

なお、ファニーカーのレギュレーションは厳しく管理されており、車両は排気量500ci（8.2リットル）以下の（アメリカ人が大好きな）V8エンジンしか搭載できず、推定では、約8,000馬力（8,111PS/5,965kW）、約7,000lb-ft（9,500Nm）の馬力を発揮するといい、これはとんでもない出力でもありますね。

トヨタはカムリから「GRスープラ推し」に

なお、トヨタは各モータースポーツにおいて「GRスープラ推し」を強めており、「エクスフィニティ・シリーズ」においてもGRスープラ（風のレーシングカー）を投入しています。

それまでのカムリはこういったデザイン。

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