| 見たところ、かなり魅力的なクルマが出来上がったように思える |
おそらく車体は超軽量、悪路でも俊敏に走り回ることができそうだ
さて、トヨタIQはその小さな車体に似合わぬインパクトを放っていたマイクロカーですが、今回はそのトヨタIQのキャビンを、スズキ・グランドビターラ(グランドエスクード)のフレームに載っけてしまったという魔改造車が登場。
ちなみにトヨタIQのボディサイズは全長2980ミリ、全幅1680ミリ、全高1500ミリ、搭載されるエンジンは1リッター〜1.4リッター(68馬力〜94馬力)。
対するスズキ・グランドエスクードは全長4640ミリ、全幅1780ミリ、全高1740ミリ、そして2.7リッターエンジン(V6)を積んで184馬力を発生するクルマであり、つまり両者の間には大きな差が存在する、ということになります。
トヨタIQ x スズキ・グランドエスクードはこうやって作られた
このトヨタIQ x スズキ・グランドエスクードについては「Sciuki iQ 4×4」と名付けられており、これは北米でIQが販売していたサイオンブランド(すでに消滅)とスズキとをかけ合わせた名称。
ちなみにスズキ・グランドエスクードはGM(シボレーエキノックス等)と車体を共有するオフローダーで、シャシー構造はラダーフレーム、そして製造もGMの工場にて。
そして今回のプロジェクトでは、こんな感じでグランドエスクードのシャシー、そしてランニングギアをそのまま使用します。
そこへ組み合わせられるのがトヨタIQのキャビン。
ラダーフレームの上にモノコックシャシーを載せることになりますが、アメリカではこういった改造が少なくはなく、一定の手法が確立されていると考えて良さそうですね。
だだし上述の通り、トヨタIQとスズキ・グランドエスクードではそのサイズに差がありすぎるためにラダーフレームを445ミリ短縮し、リアオーバーハングも406ミリカットすることに。
その後ラダーフレームに8箇所のマウントを設けてIQのキャビンを載せ、IQのエアコンやヒーターといった快適装備を移植し、さらにはヘッドライトやパワーウインドウなどの電装品もちゃんと動くように配線を引き直しています。
なお、トランスミッションは4速オートマチック、駆動輪は当然4輪、そして足回りはジープ・グランドチェロキーのパーツやスズキの純正パーツを使用したカスタムメイド。
そのほかは燃料タンクの移植やオルタード・エゴ製の3インチリフトアップキット、ソフトライド製コイルスプリング、スーパーフレックス製リアリンク等を組み込んでおり、正直「かなりコストがかかったんじゃないか」と思います。※投じた費用自体は90万円くらいだそうだが、カスタムするのに90時間もかかっている
完成したトヨタIQ x スズキ・グランドエスクードはこうなった
そしてこちらが完成したトヨタIQ x スズキ・グランドエスクード。
ホイールは純正の15インチから17インチへとサイズアップし、タイヤは31インチの巨大なクーパー製。
フロントバンパーにはLEDライトバーを2連にて装着し、リアにはフラッグも装着されています。
アプローチアングル、デパーチャアングルは非常に大きく(というか計測不能)、どんなところでも走破できるもよう。
この”Sciuki iQ 4×4”は2020年8月に今の姿にカスタムされたとのことですが、そこから8,046kmを走行しており、高い信頼性も誇っているようですね。
合わせて読みたい、オフロード魔改造関連投稿
-
初代ホンダZを超絶ハードなオフローダーに魔改造!そのほか心揺さぶるカスタムカー15選
| 本当に世界は広いな。まさかホンダZをこうカスタムするとは | さて、世の中には様々なカスタムカーが存在するものの、こちらはホンダZ(1972年発売)のボディを、なんらかのラダーフレームを持つトラッ ...
続きを見る
-
【動画】え?これがホンダ・フィット?ランクルやジープのパーツを移植して本格オフローダーへと改造した男が話題に
| その改造のほとんどは自分で行ったようだ | 2015年製のホンダ・フィットを中古にて購入し、ハードコアなオフローダーに改造してしまったユーチューバーが話題に。このWhatzs Production ...
続きを見る
-
【動画】スクラップにされる寸前のホンダ・シビックシャトルを5万円で買い取りオフローダーとして再生させた男!今ではネット上のヒーローに
| 人もクルマも、先には何が待ち受けているかわからない | ユーチューバー、BoostedBoizの製作したシビック「ウォー・ワゴン」がスゴいと話題に。これは1991年製のシビックワゴン(日本だとシビ ...
続きを見る
参照:CARSCOOPS