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中国の自動車販売が2月においてなんと「前年比92%マイナス」!中国の過剰な反応が正常なのか、それとも日本の「変わらぬ日常」のが異常なのか

2020/02/29

| いくばくかの「自粛」「中止」はあれど、日本では中国ほど極端な判断はなされない |

新型コロナウイルスが席巻する中国市場において、2月の自動車販売が前年比で92%も下落している、という報道。
92%下落というとただ事ではなく、「100台売れていたのが2台になった」というレベルです。
つまり中国ではそれほどの影響があるということですが、たしかに報道を見ていてもマスクを買うのに長蛇の列ができたり、マスクがなければヘルメットをかぶったりといった「極端」な様子も見られますね(あくまあでもそれらは一部だとは思いますが)。

反面、日本ではあまり気にした様子はない

加えて中国では「ゴーストタウン化した繁華街」が映し出されるものの、日本においてはとくに外出を控える様子はなく、休日でもショッピングセンターは子連れの買い物客で賑わう様子も(体感上、ちょっとは少なく感じる)。

中国の極端さ、そして日本の呑気さのどちらが本来あるべき姿なのかはわかりませんが、現時点での「死亡率2%」というのはそこまで大きな数字ではなく、ちょっと(全世界的に)騒ぎすぎという気がしないでもありません。

なお、ここで影響を大きく受けるのが自動車業界で、というのも自動車は非常に多くの部品で構成されていて、どこかに中国製のパーツが使用されていれば「クルマを完成させることができない」ということに。

参考までに、東日本大震災があった際にも「カーナビに使用する日本製の小さな電子部品」の供給が一時的にできなくなっていくつかの自動車メーカーの工場が操業を停止していますが、今回のコロナウイルスに関しても比較的早い段階から「生産保留」となった自動車メーカーがいくつかあるようです。

影響は限定的と見る向きも

なお、高級品市場や自動車業界に関していえば、いくつかのメーカーのコメントを見る範囲では「コロナウイルスの影響は限定的だと考えている」というものが多数。
理由としては、たとえ現在モノを買い控えているとしても、中国人の「爆買い」はもはや気質の一つであり、コロナウイルスの危険が去ってしまえば、元通りもしくはそれ以上に「また買いまくる」と見る向きが多いため。

ただ、コロナウイルスによる中国でのパーツ生産停止が「年単位で」発生するようであれば、該当工場の工員はじめ流通や、その先の工場などでの「解雇」がはじまり、そこで購買力の低下が発生するために自動車業界とて無傷ではいられないだろうという見解も。

一方で観光業や飲食業界だと「今まで買えなかった反動で買いまくる」物販業界のように、反動で「旅行に行きまくる」「食べまくる」ことは難しく、失った分をあとで取り戻すことは難しいかもしれませんね。

そして「そうなった」場合は現在クルマを持っている人が売りに出したり、しかし店頭でも売りにくくなるため中古相場ひいては買取相場が下げるということも予想され(これは腕時計も同じ)、方々に影響が出てくる可能性もありそうです。

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