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いい腕時計が使いやすいとは限らない。「使いやすい腕時計」とはどういった腕時計なのか?

2018/10/31

| どういった腕時計が使いやすいのか |

これまでに「いい時計の見分け方」を紹介してきましたが、今回は「使いやすい腕時計」とはどんなものか、ということを考えてみたいと思います。
「使いやすい」は人によって異なると思われ、あくまでもぼくの場合はこう感じる、ということですね。
そして「使いやすい腕時計」と良い腕時計はイコールではなく、使いやすいからといって気に入るわけでもないのが腕時計の面白いところ。
クルマと同じで、使いにくくとも運転していて楽しい、乗りにくくとも気に入るクルマがあるのと似ているかもしれません。
そしてぼくの考える「使いやすい腕時計」とはこんな感じ。

ケース側面が傷つきにくい加工、構造を持っている

逆に”傷つきやすい”のはケース側面がポリッシュ加工されているもの。

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これは主にロレックスですが、ここにポリッシュをかけられていると、袖先やその他様々な事情によって傷つくことがあり(手首側もポリッシュだと、ポケットに手を入れた時にやはり小傷がつきやすい)、ここはポリッシュではないほうがいい、と考えています。

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オーデマピゲ・ロイヤルオーク・オフショアやリシャール・ミルの腕時計は側面がブラシ仕上げで傷つきにくく、ウブロも側面が樹脂仕上げとなっていることが多いので、やはり傷がつきにくい(気になりにくい)仕様となっています。

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ケースが角ばっていない

ケースが角ばっていると、袖先が引っかかったりしてちょっと「気持ち悪い」ことにも。
ケースが角ばっているのはロレックスですが、モデルによってはベゼルが出っ張っているものもあって、ロレックスのスポーツモデル、とくにサブマリーナ、GMTマスターⅡ、エクスプローラーⅡ、ディープシー、ヨットマスター、シードゥエラーなどは長袖着用時には「ちょっと使いづらい」ことも。
ただしロレックスはケース直径がさほど大きくないので、ウブロやオーデマピゲよりは「だいぶマシ」だとは考えています。
逆にケースのカドが落ちていて、袖がひっかからないのはシャネル(J12)、ルイ・ヴィトン(タンブール)など。

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ラグが内側に巻いている

欧米人に比べると日本人の腕は細く、そこでラグが腕に沿った形状でないと装着した時「ゴソゴソ」に。
これはベル&ロスBR01とBR02に顕著(BR03もラグの形状はBR01と同じだが、ケース直径が小さいのでそれほど問題にならない)。
ほか、オーデマピゲ・ロイヤルオーク・オフショア(44ミリ)もあまり腕にフィットしない腕時計だ、と考えています(アジア人は購買層として意識していないのだと思われる)。

ケースバックが出っ張っていない

今は(ムーブメントが薄くなったので)あまりケースバックが出っ張っている自動巻腕時計がないとは思いますが、これが出っ張っていると「腕から腕時計が浮いて」しまい、ちょっとつけ心地を損なうことに。

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ベルトのコマが小さい

これはメタルブレスレットの場合で、単にコマが小さい方が腕に馴染みやすく、調整も細かい範囲でできるから。
なおロレックスはけっこうコマが大きいものの、コマ自体が大きく弧を描いているので腕にフィットしやすいつくりとなっていますね。

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重量バランスがいい

最近の腕時計はかなり「大きい」サイズを持ち、しかし重量バランスが悪いと身につけていてあまり「しっくりこない」ことも。
たとえばオーデマピゲ・ロイヤルオーク・オフショアは腕時計本体があまりに大きく重く、ちょっとバランスが悪い模様。
ロレックスも本体部分はかなり重いのですが、ベルトも結構重量があり、バランスとしては勝れるようですね。

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もしもロレックスが現在のゴツいバックルの採用をやめてジュエラーの腕時計のように「バックルを隠して」しまうようになると、かなり装着した時のバランスが悪い腕時計になるのかもしれません。
同じ意味で、ブライトリングはメタルブレスだとバランスに優れ、レザーストラップだとちょっと腕時計本体が重く感じます。



この重量バランスについては「靴」にも似ていて、軽い靴が必ずしも履きやすかったり、重い靴が総じて履きにくかったりするわけではなく、重い靴でも重量バランスやフィット感に優れて「軽く感じる」はき心地を持つものがあるということに類似するとも言えそう。
腕時計も同様で、軽くて薄いものが装着感に優れるとは必ずしも言えない、ということですね。

なお、いろいろな腕時計を使ってきた中で、ぼくが「使いやすい」と感じたのはシャネルJ12、カルティエ・パシャ、モントレス・デ・ラックス(イタリアの安い腕時計。数千円くらい)。
逆にスウォッチは軽い割にあまり装着感が良くないと考えていて、これは上述の「靴問題」に通じるものがあります。

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