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さらに下がり続けるロレックス相場!エクスプローラーIIの中古相場はついに定価を割ってまだまだ下がりそう

2020/03/29

| デイトナ、ハルク、バットマンといった「投機モデル」の下げ幅が大きい |

さて、コロナウイルスの影響をモロにかぶったのがロレックスの相場。

こういった状況では嗜好品を購入する(一般)人は少なく、これまで投機目的でロレックスを仕込んでいた人が「暴落する前に売り抜けようと」手持ちのロレックスを売りに出しているであろうことから下げが下げを呼んでいる、という状況。

ちなみに先日、「この状況であってもフェラーリのキャンセル、新車や中古販売に影響が出ていない」ということをお伝えしましたが、その理由は”フェラーリを購入するような富裕層はこれしきのことで経済的ダメージを受けない””フェラーリを投機目的で購入することは現在難しくなっていて、フェラーリ愛のある人しか購入しない”ということが挙げられています。

コロナショックでフェラーリ相場は下がるのか?販売店「キャンセルは一切ない。これしきではオーナーのフェラーリ愛は揺るがず、懐も影響を受けない」

それとは逆に、現在のロレックスに購入者の多くはサラリーマンなど「通常の人」だと思われ、かつ「ロレックス愛」というよりは投機目的や流行に押されての購入が多いとも考えられるので、今回のコロナショックでは「崩れやすい」下地を持っているのかも。

なお、サブマリーナ、ゴールドデイトナを除くと「総崩れ」状態にあり、とくにエクスプローラーIIの中古最安はなんと「定価割れ」。

さらにエクスプローラーIについても中古最安価格が定価を割るのは目前となっていて、「まさかここまで下がるとは」という状況です。

コスモグラフ デイトナ 116500LN

定価の1,387,100円に対してかなり高いプレミアをつけてきたコスモグラフデイトナ。

これまで強い相場を維持していたものの、平均相場については2月末に2,962,673円、そして3月中旬には2,910,107円、そして現在は2,805,032円。
つまり一ヶ月以内に16万円ほど下がったということになります。

なお、昨年6−7月の「暴落時」の最低平均相場が2,765,652円なので、もうこれを割るのは時間の問題だと考えて良さそう。

参考までに新品最安は2,658,000円、中古最安は2,498,000円。

daytona

GMTマスターII 126710BLNR(バットマン)

もともとプレミア率が非常に高く、定価918,000円に比較して1.8倍ほどで相場が推移していたバットマン。

2月末には1,693,945円、3月中旬には1,676,678円と「やや」下がっていたものの、現在の平均相場は1,585,442円と大きく下げ、最安の個体だと1,538,400円、中古最安だと1,528,000円という状況です。

GMT

サブマリーナデイト 116610LN

これまで絶大な人気を誇っていたサブマリーナも下落気味で、2月末の平均相場は1,376,798円だったものの、3月中旬では1,339,948円、そして現在の相場は1,311,185円、新品の最安は1,221,000円、中古最安は1,029,850円。

ちなみに定価は943,000円なので、中古相場は限りなく定価(希望小売価格)に近づいているということになりそう。

なお、グラフを見ると「ちょっと戻している」ので、安くなったら買おうという人がまだまだ存在しているとも考えられ、だとすると「底なし」で相場が下がることはないのかもしれません。

サブマリーナが支持される理由としては、投機よりも「自分で使う」という人の比率も多いであろうこと、定価に対するプレミア率がさほど高くないこと、歴史が長く安心感があることなどが考えられます。

SUB

サブマリーナデイト 116610LV(ハルク)

天下のハルクもコロナショックには勝てずに価格を下げ続け、2月末の平均相場であった1,856,127円から3月中旬では1,705,145円へと下がり、3月末では1,686,655円へ。

こちらもやはり1ヶ月以内に17万円ほど下げたことになりますが(下落した金額はデイトナと同じだが、”比率”としてはデイトナよりも大きい)、新品最安は1,599,900円、中古最安は1,389,850円。

それでも定価である987,000円に対してはまだまだ高値をつけていて、しかし昨年6月の底である1,660,798円を割るのは時間の問題。

デイトナ同様ですが、プレミア率の高いモデルほど「下げ止まらない」傾向が強いようですね。

GREENSUB

エクスプローラー 214270

今回大きく下げたのがエクスプローラー。

平均相場について2月末の878,515円から3月中旬には852,650円、そして3月末838,677円へと下がっていて、いったん下げ止まったものの、ここへ来て大きく下落(それでもほかモデルに比較すると下げ幅は小さい)。

定価の687,500円、新品最安は796,900円、中古最安は688,000円なので、ついに「定価とほぼ同じ金額」にまで下がったということになります。

なお、エクスプローラーが値上がりし始めたのは「最近」であり、よって高値で買った”ばかり”の人も多いと思われ、今の状況において「急いで安売りしたくない」と考えている人が多そう。

そういった理由であまり売り物が出てこず、エクスプローラーが下げ止まっているんじゃないかとも考えられます。

EXPI

エクスプローラー II 216570

下げ続けるサブマリーナやデイトナとは異なり、しかしエクスプローラーと同じように「踏ん張っている」のがエクスプローラーII。

2月末の平均相場である1,106,137円から3月中旬には1,057,936円へ、そして3月末には1,056,441円へ。

定価875,600円に対して新品最安は999,000円、中古最安は849,850円なので、つまり中古であれば「エクスプローラーIIは定価よりも安い」ということになりますね。

さらに「平均相場よりも最安のほうが大きく下がっている」ということは、「早く値下げして売り切ろうとしている」ショップが多いのだとも考えられ、危機的状況のサインと言えるかもしれません。※いずれのモデルも同様の傾向が見られる

EXPII

ヨットマスター 126655(ヨットマスター40)

こちらも一旦下げ止まっていて、2月末の平均相場は3,089,950円、そして3月中旬には2,926,566円、3月末でもほとんど変わらず2,926,426円。

あまり価格が変わらない理由としては、ゴールドモデルの場合、「価格を下げたからといって売れるわけではなく」、かつ「流通量が少ないので販売者(ショップ)数も少ない」ということが考えられます。

新品の最安は2,899,600円、定価は2,886,400円なので、ほぼ定価で購入できるようになったということになりますが、現在の相場は、ヨットマスター40(126655)発売以来”最安”の水準です。

YACHT

コスモグラフ デイトナ 116518LN

けっこう強い相場を維持するゴールドデイトナ。

2月末の平均相場は4,018,750円であったものの3月中旬には3,803,925円、3月末ではちょっと戻して3,816,366円。

今回取り上げた中では「唯一3月中旬から戻している」モデルとなりますが、これもヨットマスター同様に「ゴールドモデルの特徴」なのかも。

加えて、冒頭に挙げたように「ゴールドモデルを購入する富裕層は、コロナショックの影響を受けておらず、買い時になればここぞとばかりに買う」という傾向が反映されているのかもしれません。

GOLD-DAY

VIA:価格.com

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