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自動車メーカー「時代はEV」。しかし調査だとEV購入意欲を示した消費者はわずか5%。このギャップで大丈夫?

2017/11/15

★自動車メーカーはEVシフトを進めているが、消費者はこれについてきてくれないようだ★

BMW i3

アメリカで行われた最新の調査によると、「自動車購入検討者のうち、EV(電気自動車)を購入しようと考えている人は5%しかいない」とのこと。
現在アメリカではEV購入すると7500ドルの減税措置を受けることができるそうですが、それでも人びとはEVに対して関心を示していない、ということに。
ただ、これについてはEVそのものに魅力を感じないということではなく、「EVの購入価格が減税を考慮したとしてもまだ割高」という背景があるようです。

EVが売れない理由は「価格」

上記は「自動車を購入しようと考えている」人に対するアンケートなのでかなり現実的な返答になっていると思いますが、一方で「幅広く(つまり具体的に今、自動車を買おうと考えているわけではない)」一般にアンケートを募ると(世界中での結果ですが)25%の人がEVに対して興味を示している、という事実も。

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ちょっと意外。世界中では「5年以内にEVを購入しようと思う」人が25%も。一方日本は16%

つまり、「なんとなくEVが欲しいと考えている」人は25%くらいいるのに、「実際に買おうと思って値段を見たとき」にEVは候補から外れ、その結果として「具体的にEVを買おうと思う」人はその1/5、5%まで減るということですね。

なお香港では減税措置を打ち出していたときには相当数のテスラが売れていたものの、それを打ち切った途端「販売ゼロ」に。
こちらは「減税」に反応したということになりますが、もともと香港はお金持ちが多く、そもそもテスラを買う人たちなので、「EVが”ちょっと”くらい高価でも、目新しいものでもあるし、減税措置があるならこの機会に買ってみようか」くらいのノリなのかもしれません。

ただ、これは香港ならではの特殊事情であり、EVを「普及」させるには幅広い地域で幅広い人に売る必要があり、アメリカの統計のほうが実情を表していると言えそうです(実際のところ、香港ではBMW i3や日産リーフなど、”まだ安価な部類の”EVはほぼ見ることはなく、EVといえばテスラばかり)。

よってEVの価格を下げなければ「95%の人はEVを買わない」ことになり、自動車メーカー各社が強力に推し進めている「エレクトリック化」は絵に描いた餅となる可能性もありそうですね。

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