
Image:Lamborghini
| そこまでドバイの路上が「ブルー」「ターコイズ」で溢れているわけではないが |
それでも他地域に比較するとブルーのクルマが多いことはたしかである
さて、中東では「ブルー」「ターコイズ」が非常に好まれることでも知られており、それはドバイで大きな支持を集めるマンソリーが多数の「ターコイズ」カラーのコンプリートカーをリリースしていることからも理解が可能です。
そこで今回は「なぜドバイはじめ中東ではブルーが好まれるのか」について考えてみましょう。
この記事の要約
- 中東では「ブルー」との文化的・歴史結びつきが強い
- 「ブルー=空・水・守護」、そしてターコイズは「幸運・繁栄」を象徴
- 青系の他では「ホワイト」「ゴールド」も人気
中東における「ブルー」と文化、そして歴史との関連性を考える
まず、中東地域でブルー(青)やターコイズ(トルコ石色)が好まれるのには宗教・歴史・自然環境・文化的象徴が複合的に関係しているといい・・・。
1. 「空」と「水」の象徴
中東の多くの地域は砂漠気候で、水が非常に貴重です。
そのため青色は以下を連想させる特別な色として認識されてきた、という歴史的背景があるのだそう。
- 命をもたらす水
- オアシス
- 雲のない澄んだ空
- 天国や神聖な世界
日本人が緑に自然や安らぎを感じるのと似ていますが、砂漠地帯では青がより強い意味を持つことがあるようですね。

2. イスラム文化との関係
イスラム建築では青やターコイズが頻繁に使われることでも知られていて、有名な例として、以下の建築に用いられるドームやタイル装飾が挙げられます。
- シャー・モスク
- グーリ・アミール廟
- スルタン・アフメト・モスク
- シェイク・ザイード・モスク

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そしてこういった「青色」は以下の要素を象徴すると考えられてきたのだそう。※ただし「イスラム教の公式カラー」というわけではない
- 神性
- 無限の天空
- 精神的純粋さ
- 知恵
3. 魔除け(邪視避け)の伝統
中東や地中海沿岸では「邪視(Evil Eye)」を避ける文化があるといい、そこで有名なのがトルコのナザールというお守りだそうですが、この青いお守りは以下のような災厄から身を守ると信じられ、そのため青は「守護の色」としても広く浸透している、とのこと。
- 嫉妬
- 悪意
- 災厄
4. ターコイズそのものの歴史
「ターコイズ(Turquoise)」という名前は、「トルコの石」という意味のフランス語に由来しますが、これはペルシャ(現在のイラン)で採掘されたトルコ石がトルコ経由でヨーロッパへ運ばれたため。
特にイラン北東部のニーシャープール産のトルコ石は数千年前から最高級品として知られており、王侯貴族や遊牧民は以下の象徴として身につけていたという歴史もありょうですね。
- 富
- 権力
- 幸運
- 勝利
たしかにドバイにある「旅」をテーマにしたイブン・バットゥータ・モール(IBNモール)では至る所にブルーの装飾があり、ブルー(ターコイズ)が特別な色ということもわかります。

5. 現代の高級車でも「ブルー」が中東では大人気
そして中東向けの高級車ではやはり青系が人気であり、これまでにケーニグセグやパガーにのハイパーカーにおいても「中東のオーナーがオーダーしたブルーの車両」が報じられているほか、ロールス・ロイス、ベントレー、フェラーリ、ランボルギーニにおいてもブルーの特注車両がネット上を賑わせていて、「ターコイズ」のほか「アラビアンブルー」「ディープブルー」「サファイアブルー」といったカラーとともに紹介されたことも。※ドバイでブガッティが好まれるのは、その排他性に加え、そのブランドカラーである「ブルー」も関係しているのかもしれない

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参考までに、「ガルフブルー」も中東で人気があるカラーの一つですが、このカラーは米国の「ガルフオイル」のコーポレートカラーでもあり、そして「ガルフ」とは「湾」を意味するため、ペルシャ湾(アラビア湾)とも通じるところがあるのかもしれませんね。
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中東ではこんなカラーも人気がある
こんな感じで「ブルー=空・水・守護」、そしてターコイズは「幸運・繁栄」を示すことからも(中東では)これらの色が非常に好まれているわけですが、現地で見られる鮮やかなブルーやターコイズのクルマや装飾は単なる好みだけでなく、数千年続く文化的・歴史的背景を反映している場合も少なくないのかもしれません(それを意識していなくても、深層心理的にブルーを好む傾向があるのかもしれない)
そのほかにはホワイト(純潔・伝統を象徴)、ゴールド(富と権威を意味)も非常に人気があるといい、しかしこれらは単色というよりは「組み合わせて」使用される例が多いようにも感じます(クルマにかかわらず、ホワイトとゴールドとの組み合わせは少なくない)。
Image:Life in the FAST LANE.
なお、ドバイだと街全体が「白と金」っぽい印象もあり、この組み合わせが好まれるのも「慣れ親しんでいるから」なのかもしれませんね。
参考までにこちらは現地のツアー会社が所有するランドクルーザーで、「ドバイらしさ」を表現するために「ホワイトとゴールド」を用いているのだと思われます。
こうやってその土地と歴史、文化とボディカラーが結びついているというのは非常に興味深い事実であり、そのほかの例についても追々調べてみたいと思う今日この頃です。
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