DBXは美しく、独自のデザイン言語を持っている
アストンマーティン副社長にしてチーフ・クリエイティブ・オフィサー、マレク・ライヒマン氏がCar Adviceに語ったところによると、「ブランド初のクロスオーバーとなるDBXは美しく、そして現在のどのアストンマーティンとも異なるデザインを持つ」とのこと。
そしてその美しさはプロポーションによってもたらされ、SUVといえども紛うかたなきアストンマーティンだ、とも語っています。
アストンマーティンは各モデルのデザインを差別化する方向?
それでもそのデザインはDB11ともヴァンテージとも異なるものを採用するとされ、つまりアストンマーティンはそれぞれのラインアップにおいて「デザインを分ける」ということになりそうです。
となるとじき発表される新型ヴァンキッシュも「DB11ともヴァンテージとも異なる」デザインになることが予想され、「パナメーラとカイエンのデザインを911に寄せてきた」ポルシェのデザイン的戦略とは真逆。
ただポルシェの場合は「911イコールポルシェ」のようなフシもあり、よって現在の「911をデザイン的な核とした」戦略は有用と考えられ、そしてアストンマーティンの場合は「特定モデルがアストンマーティンのブランドイメージを形成しているわけではない」のが異なる事情を持つところ。
強いて「アストンマーティンらしさ」といえばそのフロントグリルとシルエットですが、ヴァルキリーを見るにアストンマーティンはさほどグリルやシルエットにはこだわる意志は無いようにも見えますね。
今後「ミドシップ」シリーズが登場するにその傾向はさらに強まるのかもしれませんが、要は「モデルごとに、その性格や、要求される性能・機能にあわせたデザインを採用してゆく」ということなのかもしれません。
ちなみにアストンマーティンCEO、アンディ・パーマー氏は「SUVはどうやっても格好良く見せることはできない」と以前に発言しており、DBXにおいてもそのデザインについて苦心している様子が見られたものの、今回こういった発言があったということは、「うまくできた」のだと考えられます。
なおDBXはかなり以前より噂がある割には、現在のところ発売時期について一切不明(価格は2200~2800万円といわれる)。
おそらく新型ヴァンキッシュよりも「後」の発売になるとは思われますが、ラピードEやミドシップスーパーカーより「前」なのか「後」なのかもわからない、という状況です。
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