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ポルシェ70周年オークションに大物登場。「3台しかない959ラリー」「1台しか残ってない959プロト」

2018/07/08

| 1985年スペックのポルシェ959ラリーがはじめて競売に |

オークションハウス、RMサザビーズが「ポルシェ70周年オークション」の一環として、1985年にパリ~ダカールラリーを走ったポルシェ959、そして959開発用プロトタイプを出品する、と発表。

この「1985年959ラリー」については3台のみしか製造されておらず、しかも公的なオークションに登場するのは「今回が初めて」。
よって相当な人気を呼ぶことは間違いなく、予想落札価格は最高で3億8000万円程度だと見られています。
エンジンは911カレラ用の3.2リッター自然吸気(市販モデルのポルシェ959はツインターボ)で、「959」と名乗るものの市販モデルの959ほどの完成度を持っておらず、あくまでも「試験投入モデル」という意味合いが強かったようですね。

ポルシェ959はパリダカでの勝利をきっかけに市販化決定

パリ~ダカールラリー(通称パリダカ)は過酷なレースで知られ、1985年には552台が参加し、完走できたのは146台のみ。
走行距離は14,000キロにも及び、このシャシーナンバー010015のポルシェ959もオイルラインのトラブルでリタイアとなっています(残り二台もリタイア)。

その後は1986年シーズンに向けて「開発用車両」へと転向し、そのおかげもあって翌1986年にポルシェはパリダカにおいて1位/2位/6位という成績を残すことに。
なお1986年のパリダカを走ったのは市販モデルと同じスペック959をベースとしており(ただし、このときはまだ959が市販されていない)、同じ名称であれど1985年モデルの「パリダカ用959」とは根本的に異なるようです。

この959については、その後は様々なラリーイベントなどで展示され、2004年と2006年にはグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードにも登場。

唯一走行可能な状態を維持している「959プロトタイプ」も出品

もう一台の959「プロトタイプ」はシャシーナンバー”F7”。
”F”は959のプロトタイプに与えられた数字だそうですが、959の”F”は合計で12台が存在する、とのこと(現存するのは3-4台で、走行できるのは今回の個体だけだとされている)。
こちらは予想最高落札価格1億8000万円くらい、と見られています。

ボディカラーはオリジナルのままの「ルビーレッド」、インテリアは「トリプルシルバー」。
仕様は「コンフォート」で市販モデルに近く、この”F7”は電気系、そして耐候テストに使用された個体で、プロトタイプ特有の装備として「市販モデルと異なるリアウイング」「パールホワイト仕上げの中空マグネシウムホイール」「プロトタイプ用ヘッドライト」を持つ、とのこと。

テスト終了後にポルシェはこれを個人オーナーへと売却しており、現オーナーはこのポルシェ959を15年以上保有し続けていたと報じられています。

VIA:RM Sotheby's

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なお430台あると言っても「数を集めただけ」ではなく、60台以上のポルシェ、21台のジャガーEタイプなどもあり、とにかくハンパではない価値のようですね。
ほか有名どころだとフェラーリF40、マセラティMC12、ランチア・デルタHFインテグラーレ(レースカー)、ポルシェ・カレラGT、ポルシェ959、ブガッティEB110など。
ロードカーの他にレーシングカーも多数あるとのことで、総額でいくらになるのか見当もつかないほどのコレクションですね。

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