| マツダはやっぱりロータリーエンジン搭載スポーツカーを発売? |
マツダ・ヨーロッパの副社長がなんと「ロータリーエンジン搭載スポーツカー」の可能性を示唆する発言を行った、との報道。
マツダは1967年のコスモに始まり、その後RX-7、ユーノス・コスモ、RX-8にロータリーエンジンを搭載してきたものの、2012年にはRX-8が販売終了となり、ロータリーエンジンの灯火は消えたまま。
その後幾度となく「ロータリーエンジン搭載スポーツカー」の話が持ち上がり、マツダ自身も”RXヴィジョン・コンセプト”を公開するなどロータリーエンジンの可能性を示唆してきた、というのが現状。
EV販売のためにもロータリースポーツが必要?
これまでマツダUSAからも「ロータリーエンジン搭載スポーツカー」の可能性が語られているものの、肝心の日本では「ロータリーエンジンはレンジエクステンダーとして使用」という発言がなされており、今のところ「ロータリーエンジンを直接の動力源としたクルマはない」という見方が濃厚です。
しかしながら、今回欧州マツダの副社長、Wojciech Halarewicz氏がカーメディア「ピストンヘッド」に語ったところによると「2020年発売を予定しているEVのおかげで、ロータリエンジン搭載スポーツカーへの道がひらけた。もちろん2020年から2025年にかけて、EVは最重要課題であるのは間違いない。しかし、EVはすべてに対する正解ではないと考えている。ガソリンエンジンにはまだまだ役割があるし、ロータリーエンジン搭載スポーツカーを(EV含めたそのモデルの)トップレンジに据えることは意味がある」とのこと。
つまりEVを発売すれば総量規制をクリアできてロータリーエンジン搭載スポーツカーの発売が可能になるとういうこと(しかしもちろん個別に規制をパスしなければならない)、「ロータリーエンジン搭載スポーツカー」の下に、(同じモデル名として?)EVを置くことでそのEVの販売が有利になることを語っているのだと思われますが、現在では自動車業界全般的に、「EVはエコなだけでは売れず、楽しさが必要」と考え始めているようですね。
実際のところインフィニティ、メルセデス・ベンツ、アウディが立て続けに「走って楽しいEV」をコンセプトカーとして発表していますが、マツダもやはりその例にもれず、トップレンジには「ロータリーエンジン搭載スポーツカー」、その下のEVは「そのロータリエンジンを連っじエクステンダーとして使用したEV」として展開することで、「ガソリンエンジン車と同等の楽しみを持つEV、同じ血筋を引くEV」ということをアピールするのかも。
マツダ自身もロータリーエンジン搭載スポーツカーの可能性を捨てておらず、「機が熟せば」発売したいという意向があるようですが、まだまだ将来は不透明、というところなのかもしれません(もしくは、マツダの中で方向性は決まっており、しかし公表できる段階にはない)。
VIA:PistonHeads