| マツダが詳細に言及するのははじめて |
マツダが公式に「ロータリーエンジンの復活について言及」。
これまでは役員や開発担当者レベルでの「開発中であること」「復活の希望」についてはは語られていたものの、今回はマツダ欧州の副社長が公式にこれについて言及。
やはりEV用発電機としての復活
発表された内容によると、マツダの新しい「Zoom-Zoom 2030」プランにおいて、マツダはフルエレクトリックカーを発売(2019年のいずれか、とされている)する予定ですが、このEVのオプションとして用意されるレンジエクステンダーにロータリーエンジンが用いられる、とのこと。
基本的にはこれまでに報じられた通りで、ロータリーエンジンを主動力とする車(スポーツカー)の登場はなく、あくまでもレンジエクステンダーとしての復活ということになるものの、とにかく「復活が宣言」されたのは良かったと思います。
なお、このロータリーエンジンは「シングルローター」「ターボ無し」であるとも語られ、「マツダのEVはもともと十分な航続距離を持つので、本来はレンジエクステンダーは不要」だとも。
ロータリーエンジンはコンパクトで振動が少なくレンジエクステンダーとしては理想的で、しかし「動力源」として用いた時にはトルク不足が問題となり、これを補うためにローターを増やしたりターボチャージャーをドッキングさせると、今度はエミッションの問題も。
マツダは世界で唯一ロータリーエンジン搭載車の量産に成功したメーカーでもあり、まだまだ「ロータリーエンジン搭載スポーツカー」の望みは捨てていないと思われますが、これの実現はまだまだ先になりそう。
なおマツダの新型EVがどんな車になるのかは不明ですが、もしオプションでロータリーエンジンを搭載する場合、なんらかの「ロータリーを思わせる」デザインが付与されるといいなあ、と考えたりします(マツダはあれだけRX-8で”おにぎり”を強調したので、おそらくはレンジエクステンダーといえどもロータリーを強調すると思われる)。
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