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アストンマーティンDBX登場までにはこういった紆余曲折があった。はじまりは2009年の「ラゴンダ・コンセプト」

2019/01/02

アストンマーティンは10年も前に高級SUV投入を計画していた

発表が近いと思われるアストンマーティン初のSUV「DBX」ですが、ここで情報を整理してみたいと思います。

アストンマーティン自身は公式ティーザーとして先日DBXの写真と動画をカモフラージュ付きの状態で公開。
ここからデザインが大きく変わるとは思えず、まずはこのスタイルで登場することになりそうですね。

https://intensive911.com/?p=166714

「DBX」はもともと新型「ラゴンダ」として計画が始まった

なお、DBXのはじまりは2009年にアストンマーティンが公開したコンセプトカー「ラゴンダ」に端を発しています。

lagonda

近年のラゴンダは「(2014年に発売された)招待によってしか買う購入できない、主に中東メインの超高級車」というイメージがあるものの、「ラゴンダ」はもともとアストンマーティンとは別会社。

ラゴンダはイギリスにて1906年に設立された自動車メーカーですが、1947年にはアストンマーティン傘下に。
今でもその流れを引き継いでおり、「アストン・マーティン・ラゴンダ(Aston Martin Lagonda Limited)」がアストンマーティンの正式な社名です。

その後1961年に「ラゴンダ・ラピード」、1974年には「アストンマーティン・ラゴンダ」が登場するも、ラゴンダの名は1990年に一旦消滅し、2014年に「ラゴンダ・タラフ」として復活を遂げることに。

しかしそれまでの間にこのSUVボディを持つコンセプトカーが登場したということは、アストンマーティンはかなり早い段階から「SUVを計画していた」ということになりそう。

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なお、ラゴンダ自体は「エレクトリックブランド」にイメージを一新して2021年にニューモデルを発表するとしていますが、ラゴンダはこれまでに何度もその方向性を変えてきている、ということになりますね。

2015年にはじめて「DBX」の名が登場

その後2015年に発表されたのが画像のDBXコンセプト。
SUVというよりはクロスオーバーと呼ぶ方がしっくりくる「車高を上げたクーペ」といったイメージですが、アストンマーティン自身は「こういったクルマはどうやっても格好よくデザインできない」という意見を述べるなど、そのスタイリングには苦戦した様子が伺えます。

実際のところ、「ラゴンダ・コンセプト」が実現しなかった理由としては、「あまりにそのデザインの評判が芳しくなかったから」とも言われており、それが理由で、実際に発売されたラゴンダは「セダンボディになった」、そしてDBXコンセプトは「箱型ではなくクーペスタイルになった」とも考えられそう。

なお、この「DBXコンセプト」は当初の予定では「フルエレクトリック」。
しかしその後「ハイブリッドになる」とトーンダウンし、実際に登場するのは「ガソリンエンジン」になるとされ、つまりはそれほど「ピュアエレクトリックカーの発売は難しい」のだと思われます。

DBXに搭載されるエンジンは当初メルセデスAMGより供給を受ける4リッターV8ツインターボになる見込みで、のちにアストンマーティン自社製のV12ツインターボ、さらにはメルセデス・ベンツの直6ターボ+ハイブリッドが追加される可能性も。

正式名称は未だ不透明

そしてDBXの正式名称は未だ不透明。
ティーザーキャンペーンでも「DBX」という呼称が用いられているので「DBX」として発売される可能性も高く、しかしアストンマーティンは「ヴァレカイ」という商標も登録済み。

そしてこの「ヴァレカイ」はロマ語で「どこへでも」という意味があり、SUVにはぴったりな名称であるだけに、DBX市販モデルは「ヴァレカイ」を名乗るのでは、という推測も未だ根強いものとなっています。

なお、アストンマーティンはこのDBXもしくはヴァレカイについて、「中国市場向け」とも明言していますね。


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