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ボクはアタッシュケースが大好きだ!現在メインで使用する「エルメス」「ゼロハリバートン」「ルイ・ヴィトン」はこんな感じだ

2019/12/30

| それぞれにブランドの特徴が現れていて面白い |

唐突ですが、ぼくはけっこうアタッシュケースが大好きです。
というか、アタッシュケースのみならず、ハードシェルを持つスーツケースも好きなので、こういった「箱」が好きなのかもしれません。
なお、アタッシュケース好きというのは比較的珍しく、ぼくが今までに知っているのはぼくのほかに一人だけ(べつに知人全てにヒアリングしているわけではありませんが)。

そんなワケであまり多くの人が求める情報ではないかもしれませんが、今日はぼくが使用しているアタッシュケースについて触れてみようと思います。

アタッシュケースと言えば「ゼロハリ」

まず、ぼくがもっとも気に入っているのが「ゼロハリバートン(Zero Halliburton)」のアタッシュ。
「月に行った」ケースとしても有名で、2006年以降は日本のエースが商標と販売権を取得しています(工場や設備までを買い取ったわけではないようだ)。
ゼロハリバートンはアメリカのブランドで、創業は1938年。
ケース表面に入る二本のリブがデザイン的特徴です。

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ゼロハリバートンと双璧をなすのはドイツのリモワですが、ぼくは「スーツケースならリモワ、アタッシュケースはゼロハリバートン」という信念を持っています。
ゼロハリバートンは頑丈ではあるものの重量が重く、スーツケースとなるとそれ単体で重量がかさみ、機内持ち込みや預け入れの際に不利になることがあること、リモワは作りが大雑把(隙間も多い)なのでアタッシュケースもしくはバッグとして見たときに質感に満足できないことがその理由。

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実際のところゼロハリバートンのアタッシュケースはシェル両側のかみ合わせや気密性において申し分なく(パッキンが入っている)、各パーツの取り付けにおいても高い精度を誇ります。

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これはもう廃盤となってしまった「エリート」という高級ラインの製品で、シャンパンゴールドのアルマイト処理が施されているのが特徴です。
ぼくはこのほかにもシルバー、ブラックのゼロハリ製スーツケース(いずれもジュラルミン。ポリカーボネートは認めない)を使用していますが、大学生の頃に思い描いていた「理想のビジネスマン像」は、ジャガーXJに乗ってダークスーツを着込み、ゼロハリのスーツケースを片手に世界を飛び回る、というもの。

なお、現在のぼくは「ジャージにポルシェ、そしてゼロハリ」という、当時理想としてた自分とはやや乖離がありますが、まあこれはこれでいいだろう、とも考えています。

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ちなみにヒンジはこう。
剛性は申し分なく、しかし内側にやや張り出していて、収納したものを傷める可能性、収納スペースが圧迫されるのがちょっと難点ですね。

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ちなみに内側はしっかりした生地が使用されており、ポケットもいくつか。
かなり頑丈かつヘビーデューティーなつくりです。

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エルメスはこんなバッグを作っていたことがある

そしてこちらはちょっと変わり種、エルメスの「エスパスGM」。
エルメスには同様の名称を持つ腕時計もありますが、こちらはカーボン製のアタッシュメースです。

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相当にガッチリした作りをもっていて、開閉用ラッチ、ヒンジの操作感もしっかりとしたもの。
ヒンジは薄く、収納物を傷つけない配慮も(ヒンジもゴールド仕上げで貫禄がある)。

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内部は総レザー張りで、ここはさすがエルメスといったところですね。

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なお、このエスパスGMはエルメスの150周年記念として1987年に限定500個が発売された限定モデル。※アタッシュケースを記念限定モデルとして発売するブランドは多い。ほかにはダンヒルとか
当事カーボンはさほど一般的ではなく、なぜエルメスがこの素材を選択したのかは全く不明です(1990年代にはフェラガモがカーボン製のバッグをリリースしていた、女性に受けなかったのかすぐに廃盤になった)。

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なお、このカーボンはかなり傷つきやすく、取り扱いには要注意。
そのほか「足」もラバー製で柔かく、アスファルトの上などに雑に置くことが出来ず(倒れたら悲惨・・・)、まさに「富裕層がホテル内の商取引で」使用することを前提としているんじゃないかと思えるような作りです。

つまり、そのへんで簡単に開けるようなカバンではなく、ソファに座り、ガラスや大理石のテーブルに置いて、ラッチをバチンと開け、おもむろにバカっと開くたぐいの製品ということになりますね。

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そカーボンファイバーの品質は(当時としては)悪くなく、かなり平滑で、カドの補強部分も隙間が少なく、高い精度をもって組み立てられています。
おそらくこのカーボン部分ははエルメス内製ではなく外注によるものだと思われますが、さすがに年月が経っているぶん樹脂が痩せてきていて、ところどころ繊維が「浮いて」きているところもあります。

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ちなみに金属部分は真鍮のポリッシュですが、ここは指紋が残っているとそこから酸化してくるため、使用後はウエスできちんと指紋を拭き取っておく必要があります(これに限らず、エルメス製品の金属部分は意外と酸化しやすいものが多い)。

それでも全般的な品質は今回紹介する3つの中ではずば抜けて高く、剛性、操作感、見た目のクオリティ、フィニッシュ、素材感ともにぶっちぎり(ハンドルを握りやすいよう、指の形に加工してあるのもエルメスのみ)。
このあたり、どうりでみんなが「エルメスエルメス」というわけだと感じると同時に、変わらぬ人気を維持している理由なんだろうなという感じ。
ちなみにエルメスは「マーケティングをしない」と宣言しており、自社が作りたいものを、自社の職人が求めるクオリティで作るのが仕事であって、「ターゲットプライス」は存在しない、とも。※このあたりルイ・ヴィトンとソリがあわずに決別した理由だと思う
つまり、かなり職人の地位が高いというか職人優先の会社でもありますね。

そんなワケでかなり気に入っているエスパスGMですが、難点があるとすれば、「誰もこのアタッシュケースがエルメスだと」気づかないところ(エルメスの店員ですら)。

ルイ・ヴィトンのアタッシュケースはインパクト大

そして最後はルイ・ヴィトンのアタッシュケース、「プレジデント」。
これは限定ではなく定番ラインナップで、今でも店頭で購入が可能です。

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ルイ・ヴィトンは同じ「プレジデント」ラインより(同じ形状で素材違いのタイガなど)、無地で、かつ地味なアタッシュケースも販売していますが、ぼくがこれ(派手なモノグラム柄)を選んだのはその「いやらしいまでのインパクト」が理由。
他に使用しているアタッシュケースが比較的地味(ゼロハリは地味ではないか・・・)ということもあり、なんらかの状況において、相手よりも優位にたたねばならないときにはこのアタッシュケースをもって行き、テーブルの上にドンと乗せるようにしています(ケース自体も重く、かつレザー+PVC張りなので、テーブルの上に置いたときに重厚ないい音がする。これはゼロハリ、エルメスも敵わない)。
さらに、ラッチを開くときの音がゼロハリ、エルメスに比較して大きく重く、この音を聞けはおそらく誰もが「次の瞬間に何が起きるのか」と固唾をのむんじゃないかと考えているわけですね。

ちなみにケースを開くのに外さねばならないラッチは3つで、これもゼロハリとエルメスの「2つ」より多く、開閉にはより荘厳な儀式を要することになります。

金具については酸化をどうしても避けることができず、もうちょっと酸化してきたらポリッシュをかけて状態を回復しようと考えています。

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ルイ・ヴィトンのモノグラムラインの常として、ヌメ皮部分が劣化にて変色していますが、これはこれでまたナイス。
ちなみにハンドル(持ち手)部分は一回ルイ・ヴィトンのカスタマーサービスにて新しいレザーへと張り替えています。

エッジには「LV」文字の型押しがあり、これもまたインパクト大。

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インナーはもちろんレザー張り。
なお、今回紹介するアタッシュケースの中では唯一「ヒンジが隠されていて」、ここはさすがに「鞄屋」をルーツとするルイ・ヴィトンならではですね。

ちなみに(画像ではわかりにくいものの)今回紹介する3つのアタッシュケースの中ではもっともサイズが大きく、実際に持っていると「今から旅行?」と聞かれることも。
つまりは「アタッシュケース」よりも「トランク」に近いサイズ感を持つということになります。

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以上がぼくの使用しているアタッシュケース。
クルマを購入するときなど、これに現金を詰めてゆくと格好良いんだろうなあとは思うものの、ついつい盗難や紛失を恐れて「振り込み」対応を選んでしまい、これらに現金を詰めて持ち歩いたことはありません。

他の画像はFacebookのアルバムに保存中。

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