| ただし実現できるかどうかはわからない |
ポルシェが新たに「垂直離着陸機(VTOL)」の特許を出願。
画像を見ると左右の翼にローター(プロペラ)が埋め込まれ、後方にあるローターは角度を変更することができ、垂直そして前進に使える模様。
ちなみにポルシェはボーイングとの提携を発表しており、”プレミアム・エア・アーバン・モビリティの模索と、都市部における空中輸送の拡大”を共同にて研究する、と発表しています。
これは「プレミアム・パーソナル・アーバン・エア・モビリティ・ビークル」と命名されており、ポルシェの関連会社である「Porsche Engineering Services GmbH」と「F.A. Porsche」が中核的役割を担って試作機を制作する、とも報じられていますね。
そしてその際には下の画像が公開されていますが、見た目は今回の特許画像と「そっくり」。
なお、ポルシェは先日「スター・ウォーズ」の世界観を再現した飛行機を公開していて、これもまた「空へと進出する」ということに対する布石なのかもしれませんね。
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ポルシェは自動車業界の将来に対して悲観的
なお、ポルシェがこういった「航空産業」を目指す理由としては、「将来的に自動車を個人で所有する機会が減少するだろう」と考えているため。
つまりクルマはカーシェアによる所有がメインになると考えているわけですね。
もちろん「すべてのクルマ」がカーシェアという形態へと移行するわけではありませんが、現在「2台、3台のポルシェを保有している家庭」であっても「1台」になってしまうだろうと予測している模様(これだと”あり得る”かも)。
そのために自動車販売以外の新しいビジネスを見つけねば会社が成り立たないと考えているとも報じられ、そのために様々な可能性を模索しているうようですね。
多くの自動車メーカーが「空」へと挑む
なお、ポルシェの他にも「空」を目指す自動車メーカーは多く、ロータスそしてボルボの親会社である吉利汽車(Geely)は空飛ぶクルマを研究する会社を買収済み。
そしてホンダは「ホンダジェット」にて航空産業へと参入し、トヨタ/レクサスも空飛ぶクルマについて研究を開始したとも報じられていますね。
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そのほかメルセデス・ベンツはドバイの「空飛ぶタクシー」事業に投資しており、アストンマーティンも「エアバスとのコラボレーション」を行うほか、将来的に「空」への進出も示唆。
反面、比較的早い段階でエアバスとの協業にて「空」を志してきたアウディとイタルデザインは「やはり難しい」として一旦プロジェクトを凍結。
そしてボーイングの試作機も「やっと浮いた」というレベルであり、トヨタの試作機に至っては「浮く前にクラッシュ」。
そして「スペースX」にてロケットを飛ばしているイーロン・マスク氏は「空飛ぶクルマは実現できない」とし、地上の渋滞解消策としては「地下」にトンネルを掘ってハイパーループを通すという計画を進行させるなど、自動車メーカー各社での取り組みや進捗、考え方が異なるようです。
【動画】ボーイングが空飛ぶクルマの実験に成功し「60秒浮いた!」。世界最大の航空機メーカーであってもまだこの段階という現実を考える
VIA:Taycan EV Forum