| 人もクルマも、見かけは大事 |
カーディティーリングを生業とするAMMO NYC。
今回「クルマをきれいにしておくことは大事」ということが分かる動画を公開しています。
その内容としては、「500ドル(約55000円)で買ってきたポルシェ944(1984年製)を2日間かけてきれいにした後に売りに出したら3,000ドル(約33万円)で売れた」というもの。
もちろんそれなりの手間はかかりますが、アメリカにはこういった「放置車両」がゴロゴロしていると思われ、やりようによっては「いいビジネス」となるのかもしれません。
なお、AMMO NYCはこれまでにも「この世のものとは思えないほど、とんでもなく汚れている」クルマをすっかりきれいにする動画も公開しています。
収益金はチャリティーに寄付されることに
このポルシェ944はジャンクヤードに放置されていたもので「不動車」。
よって積車を用意して944を引き取りに行くことに。
まず外装はこんな感じ。
全体的にかなり傷んでていて、塗装に劣化が見られるものの、サビで腐食したり穴が空いていないのは「さすがポルシェ」。
内装はこう。
カビ、ネズミの糞など「なんでもあり」状態です。
サンシェードにもカビ。
エンジンルームもホコリだらけ。
徹底的にディティーリング開始
そして早速ディティーリング開始。
ホイールハウス内はサビや泥が積もっていて、これらはヘラで除去。
内装はスチームで洗浄。
マットやフロアなど、「あらゆる」部分を洗っています。
シフトノブも丁寧に洗浄。
AMMO NYCでは、他の動画でも「ディティーリングに使用するケミカルやツール」を紹介していて、このあたりは参考になるところ。
その後はボディのディティーリング。
洗車を行った後に磨き上げてゆきます。
磨いた後は飛び石キズをタッチアップペイントで補修。
注射器のような道具(動画の中で紹介)を複数使い分けて傷を目立たなくしてゆきます。
ホイールも補修し、タイヤにも空気を注入。
これで出来上がり。
この後買い手を募集し、めだたく「購入価格の6倍」での売却が成立。
なお、エンジンやサスペンション、トランスミッションなど機械的な部分にはまったく手を入れておらず、よって「不動車」のまま。
そのため買い手はこれからメカニカルなレストアを行う必要がありますが、もともとクルマを売ったジャンクヤードも満足、AMMO NYCも満足、買い手も満足、そしてチャリティー団体も寄付を受けて皆が満足というめでたい結果に。
たとえチャリティーに寄付ぜずとも、少なくともクルマを売りに出す際や査定に出す際には「可能な限りきれいに」しておくに越したことはなく、これは「人は見た目が8割」と同じようなものかもしれません。
ただ、「高く売る」目的意外にも、それまでに乗ってきたクルマに対する感謝の意をこめて、最後はとくにきれいにしておきたい、とぼくは考えています。
VIA:AMMO NYC