| ちなみにタイカンの加速は「自由落下」と同じくらいらしい |
ドラッグレース専門ユーチューバー、ドラッグタイムス氏がさっそくポルシェ・タイカン・ターボSにてドラッグレースを走行。
このタイカンは一般ユーザー向けに納車されたものではなくディーラーのデモカーのようですが、なんら特別な仕様ではなく「市販車と同じスペック」を持っています。
なお、タイカン・ターボSが一般ユーザーによってドラッグレースを走るのはもちろん、そのタイムを計測するのもの「初」ですが、ポルシェが公式に発表している「0−100km/h加速2.8秒」を大きく短縮する「2.5秒(0-60マイルだと2.42秒)」を記録しています。※ゼロヨンは10.5秒
ちなみに(一般人ではなく)カーメディアだとCar and Driverがすでにタイカン・ターボSのテストを行っており、こちらは0-100km/h加速2.4秒をマークしていて、どうやらタイカン・ターボSは「常に0−100km/h加速2.5秒を出せる」と考えて良さそう。
2.5秒とはどれくらいのタイムなのか
そこで気になるのが「0-100キロ加速2.5秒というのはどれくらいの速さなのか」。
単刀直入に言うとこれは(発売済みのクルマでは)世界最速レベルの速さであり、ガソリン車だとブガッティ・シロン、ケーニグセグOne:1がちょうど2.5秒。
なお、ダッジ・チャレンジャー・デーモンは「2.4秒」という公式発表がなされているものの、これは特殊な仕様のもとのタイムであって実際にはこの数字がなかなか出ない模様(よってこのタイムは認めがたい)。
エレクトリックカーだとテスラ・モデルSが2.5秒を記録しており「加速王」の名をほしいままにしていますが、今後発売されるクルマであればテスラ・ロードスターが1.9秒、リマックC_Twoが1.85秒を掲げ、日本のアスパークが発表した「アウル」はなんと1.69秒。
ただしこれらはまだ実際に発売されておらず、やはりこのタイムは実現が確認できないものばかり。
ちなみにポルシェはタイカン発表時に「(公称値の)0-100km/h加速2.8秒というのは、スカイダイビングにて自由落下するときの速度と同じくらい」だと述べていて、これはけっこうわかりやすい表現だな、と思ったことも。
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ポルシェ・タイカン・ターボSは今後ゼロヨンを席巻することになりそうだ
そしてポルシェ・タイカン・ターボの「スゴイところ」は、その価格が(北米で)2000万円程度に収まっているということ。
テスラ・ロードスターはおおよそ2500万円ほどとなるようですが、リマックC_Two、アスパーク・アウルは軽く「億」に乗せていて、とてもじゃないものの「一般人には買えない価格」。
かつ、これらは限定販売であるのに対し、ポルシェ・タイカン・ターボSは「お金さえ払えば確実に買える」量産モデルである、ということも需要(テスラ・ロードスターも限定モデルではない)。※テスラ・モデルSパフォーマンスは1281万円なのでもっと安い
よって、この性能を持ちながらも(ハイパーカーに比べて)低価格、量産車ということは大きな意味があり、これからはタイカン・ターボSを購入した一般ユーザーがあちこちのゼロヨンタイムでトップタイムを連発することになりそうです。
つまりはこれまで「テスラの独壇場」であったゼロヨン界にポルシェ・タイカン・ターボSが割り込んでくるということになりますが、おそらくテスラもこれを黙って見過ごすはずはなく、モデルSのパフォーマンスアップ、もしくは3モーターを持つ「プレイド」シャシーにて対抗してくるのかもしれません。
VIA:DragTimes