「この人たちは空けば来る」。ルーレット族が自粛環境下で増加、辰巳Pは改造車とスーパーカーだらけに・・・。

｜　結局のところ自粛は心の健康を蝕んでゆく　｜

朝日新聞デジタルによれば、外出自粛によって交通量の減った首都高を走る「ルーレット族」の活動が活発化している、とのこと。

同メディアは首都高辰巳第1パーキングエリアの様子を動画にて紹介していますが、取材時には50台弱の駐車スペースに70台ものクルマが溢れかえっていたといい、交通量が減って高速道路を走りやすくなったということ、そして暇を持て余していることからこうした行動に出ているようだと述べています。

警察は取締を強化中

記事によると、緊急事態宣言発令後の25日には交通量が前年比で60％程度にまで減少する一方、ルーレット族は「増加の一途」とも。

25日の夜には警視庁が「新型オービス（レーザー式のアレ）」を持ち込んで取り締まりを行い、違法改造車や無免許等で17件、速度違反8件を摘発した、と紹介しています（無免許で首都高を走る人がいるのか・・・）。

同メディアが取材を行なった中には時速200キロオーバーで走ることもあるというアストンマーティン、「暇すぎて頭がおかしくなりそう」という大学生が登場していますが、この「暇すぎて」というのはぼくにはちょっと理解ができない状況であり、というのもぼくは生まれてこの方「暇」を経験したこことがないため。

世の中には、何も持たせずに放り出すと、暇を持て余してしまう人と、何もないところからでも何かを作り上げて目的を見つける人とがいますが、言い換えるとそれは「自分の中に何もない人」と「自分の中に引き出しがいっぱいある人」との差なのかも。

そして前者はなにも自分では持っていないがために「他人が与えてくれる楽しみ」に乗っかるしかなく、よって現在のような「外出規制」が続くようだと暇を持て余すのかもしれません。

よって、現在の状況は人間を「二分」してしまったとも考えていて、「暇を持て余しているのに何もできない」人と、「時間を有効活用して新しいかを始めようとする」人とに大きく分かれてしまったようにも思います（子どもも同じで、この期間に何もできない子供と、自分で計画を立てて学習に取り組み、自粛前よりも成果をあげる子どもとに分かれる）。

話を辰巳パーキングに戻すと、報道に偽りはなく、相当数の改造車が集合しているようで、日産GT-RやホンダS2000など日本車はじめ、フェラーリ等輸入車の姿も見られますがあ、比率としては国産車が多いようですね。

なお、現在の状況は誰もが未経験であり、そういった事態に遭遇すると、うまく対応できない人達や、過度のストレスによって思いがけない行動を取る人が出てくるのも理解はできるところ。

ただ、人に迷惑をかける行為や違法行為は許されるものではなく、うまく環境に適応したストレス発散を行いたいものです。

海の向こうでも状況は同じだった

なお、こういった暴走傾向は海の向こうでも変わらないようで、良く報じられるのはロックダウン下のニューヨークにおけるスピード違反。

監視カメラの捉える速度違反台数が増加傾向にあるとのことで、これはやはり「空いている道路で速度を試す」という、もともとやる気満々の人に加え、通勤などでやむをえずクルマで出かける必要があり、しかし「道が空いているので」ついついスピードが出てしまったというパターンもあるようですね。

実際のところ大事故に至るケースも少なくはなく、様々な問題も報じられています。

VIA:ASAHI DIGITAL, STERRTSBLOG