| やはりポルシェ718スパイダーのハンドリング性能はハンパではなかった |
16歳の少女、クロエ・チェンバースさんが「世界で最も速くスラロームを走った」というギネス記録を樹立。
ドライブしたのはポルシェ718(ボクスター)スパイダー、トランスミッションはマニュアル。
これは15メートル間隔に並べられた51個のコーンの間を47.45秒で駆け抜けたというもので、ポルシェのバックアップにて挑戦が行われたようですね。
なお、クロエ・チェンバースさんによると「コーンの間を走るのは、一見容易そうに見えるが実はそうではない。記録を達成するにはひとつひとつを速く、そしてけしてコーンに触れないように駆け抜けなくてはならない。それは大きなプレッシャーであったが、ファイナルランにおいてすべてがうまく噛み合わさり、今回の記録につながった」。
記録達成には一つのミスも許されない
なお、記録達成のためにはクロエ・チェンバースさんのいう通り「ひとつのミスも許さない」状況であり、ここは耐久レースのようにどこかでリカバリーとはゆかない部分。
彼女はふだんカートにてレースを戦っているそうですが、動画ではそのキレの良いハンドル捌きを見ることができます。
ポルシェ718スパイダーはこんなクルマ
ポルシェ718スパイダーは420馬力を発生する自然吸気4リッター・フラットシックスを搭載したハードコアモデルで、718シリーズにおいては718ケイマンGT4と双璧をなすモデルです。
足回りについてはPASM(ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネージメント)が装備され、車高は3センチダウン(通常はPASMを装着しても1センチダウン)。
PSM(ポルシェ・スタビリティ・マネージメント)も718ボクスター・スパイダー専用にチューンされ、PTV(ポルシェ・トルク・ベクタリング)、機械式デフを標準装備しています。
0-100km/h加速は4.4秒という俊足ぶりを誇りますが、やはり1番のウリは加速よりもそのハンドリングということになりそうで、それを示すために今回のチャレンジは「うってつけ」だったのかもしれませんね。
なお、ポルシェは「記録好き」な側面を持っており、ニュルブルクリンクでの市販車最速タイムを度々更新しているほか、やはりニュルブルクリンクにおいては「レーシングカー(919ハイブリッドEVO)」、「エクゼクティブカー(パナメーラ)」「EV4ドア(タイカン)」といった部門ごとの記録も更新していて、そのほかには「カイエンで旅客機を引っ張る」など、一風変わった記録も達成していますね。
参照:Porsche