| 64個のバッテリーは前後に分けて搭載 |
これまでにもいくつかのポルシェ911「EVコンバート」がネット状を賑わせてきましたが、今回はMIT(マサチューセッツ工科大学)のエレクトリックビークルチームによって製造された「911エレクトリック」が登場。
この911エレクトリックについては、外観こそ「993世代のタルガ」を採用するものの、車体そのものは1975年製の911タルガだといい、これに64個もの20Ahバッテリー、4つのエレクトリックモーターを詰め込んでいます。
元の車両は完全に分解
なお、この911エレクトリックの製作にあたっては車両根本から作り直すこととなり、リアバルクヘッドは切り取られ、こんな感じでサブフレームが新たに組まれます。
使用されるモーターは4つで、それらの出力(片側2つ)をまとめるためのギアボックスをオリジナルにて製作。
ハウジングは専用設計となり、CNCによって削り出されています。
組み立てたドライブトレーンを車体にインストール。
下から見るとこう。
バッテリーの半分はフロントトランクスペースにびっしりと敷き詰められます。
残り半分は重量配分を考慮してリアへ。
この配置からすると「ミドシップ」ということになりそうですね。
外観は「ほぼ993」で、ボディサイドの「Elactric」というステッカーを除けばEVらしい雰囲気はゼロ。
なお、フロントフェンダーはやや外側に膨らんでいるようです。
ただしインテリアは完全にデジタル化。
なお、このプロジェクトはマサチューセッツ工科大学卒にしてアーティスト、ミュージシャン、建築家で作曲家という多彩ぶりを発揮するクリストファー・ジャニー氏によって率いられた、とのこと。
他にもけっこうあった、ポルシェ911の「エレクトリック」カスタム
そして911をエレクトリック化したのは今回の例だけではなく、過去にはいくつかのEVコンバージョンが存在。
こちらは1968年式のポルシェ911にテスラ・モデルSのバッテリーそしてモーターを移植したクルマで、見た目は完全に「普通のクラシック911」ですね。
こちらはテスラ・ロードスターからシステムを移植した911。
アメリカの歴史あるレース、パイクスピーク・ヒルクライムにEV化されたポルシェ911が参戦したことも。
そしてあのRWBポルシェにも「まさかの」EV版が存在。