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ロールスロイスが同社「初」のエレクトリックモデルを開発中との報道!「ハイブリッドを通り越してイキナリEVだ」

2020/10/08

| ロールスロイスは変化することで生き残ってきた |

さて、ロールスロイスは現在「初」の量産モデルとなるエレクトリックモデルを開発中、とのこと。

これはカーメディア、Automotive News Europeが報じたもので、同メディアがロールスロイスのCEOであるトルステン・ミュラー・エトヴェッシュ氏に対して行ったインタビューによって判明した、と述べています。

加えて「ハイブリッドはない」とも同CEOは述べており、つまり「ガソリンエンジンから"ハイブリッドを経ずに"一気にピュアエレクトリックへ」移行するということなりそうです。

なぜハイブリッドを作らない?

なお、この「ハイブリッドを作らない」というのは以前にベントレーがコメントした内容にも似ており、その理由としては「ハイブリッドは開発期間が長い割に、ピュアEVまでの過渡的な製品でしかないために無駄が多く、であれば来るべき時代に備えてピュアエレクトリックの開発に専念したほうがいい」というもの。

たしかにこれは一理あり、「大量に数が出る」メーカーであればハイブリッドカー開発のモトを取れるかもしれませんが、販売台数がさほど多くはないロールスロイスやベントレーであれば、たしかに開発コストを吸収できるだけの台数を販売できないのかもしれません。※結果的にベントレーは、アウディやポルシェの技術を用いてハイブリッド化を行ったけれど

エレクトリックとロールスロイスは相性がいい

なお、以前にトルステン・ミュラー・エトヴェッシュCEOは「エレクトリックとロールスロイスは相性がいい」ともコメントしていて、なぜかというと「ロールスロイスの売り物のひとつは”静かさ”でもあり、それを実現するのがエレクトリックでもあるため。

ロールスロイスというと「V12エンジン」という印象があるものの、それは「パワー」「走り」を実現するためのものではなく「ウルトラスムーズ」なフィーリングをもたらすためのものであり、そしてこのウルトラスムーズな乗り心地を達成できるのであれば、ガソリンエンジンであろうがモーターであろうがそこに差はない、ということなのかもしれません。

そしてロールスロイスの顧客は当然ながら「知識層」であり、そういった人々はロールスロイスの決断を支持するはずで、環境に配慮した「エレクトリック」ロールスロイスを喜んで買い求めるものと思われます。

ロールスロイスの顧客は「保守的」ではない

参考までに、ロールスロイスの顧客というと保守的だというイメージもありますが、実のところ「好奇心が強く、変化を求める」傾向が強いとも言われます。

なぜならば彼らは「成功した」人々であり、成功した人というのはダーウィンの進化論よろしく「変化に対応した人」だから。

世の中の変化に対して常にアンテナを張っており、変化に対応することで財を成したということになりますが、成功したのちにも常に変革を求め、変わり続ける人々がロールスロイスの中心顧客層だといい、よってそういった人々は「過去に固執して替わろうとしない」ロールスロイスよりも、「新しい時代に向けて変わってゆこうとする」ロールスロイスを支持するということですね。

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