| ベントレーは困難な状況も見事に乗り越えたようだ |
さて、2020年はいずれの自動車メーカーにとっても記憶と記録に残るタフな年だったのは間違いないと思いますが、なんとベントレーはそんな状況においても2%の成長を遂げた、とのこと。
なおベントレーはイギリスの自動車メーカーなので、英国のEU離脱という苦難もあったはずですが、コロナとブリグジットの二重苦にもかかわらず、この成績は称賛に値すると考えて良さそうです。
参考までに、同じイギリスの自動車メーカーであるアストンマーティン、マクラーレンは危機的と言えるほどの窮地に立たされており、もうじき発表されると思われる2020年の業績発表は惨憺たるものなのかもしれません。
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ベントレーはロックダウンも乗り越える
なお、英国では3月からロックダウンが実施されており、そこから7週間の間はベントレーの工場も稼働停止。
工場での生産が再開された際にも、おそらくはサプライヤーからのパーツ納入が滞ったと見え、その後9週間にわたって生産能力が正常時の50%に落ち込んでいます。
ただ、この状況においても強い需要を見せたのがフェイスリフトを行ったベンテイガ。
フェイスリフトによってさらに高級に、更にスポーティーに、何よりベントレーらしく変化したことが評価されたのだと思われますが、こういった例を見ると、いかにニューモデルが大事であるかもわかりますね(苦しいからと新型車を出さなければ、どんどん状況が悪化してしまう)。
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2020年のベントレー販売状況はこうなっている
そしてこちらがベントレーにおける2020年の販売状況。
中国市場が大きく成長していることがわかりますが、ベントレーに限らず、中国市場に助けられた自動車メーカーも多そうですね。
ちなみにベントレーは「今後、女性にアピールできるクルマを作る」とも発言しており、これは女性オーナー比率が高いと言われる中国市場を睨んでのことなのかもしれません。
モデル別の内訳だと、やはり最も売れたのはベンテイガで37%、次いでコンチネンタルGTの24%、そしてコンチネンタルGTコンバーチブル(15%)の順となっています。
市場 | 2020年販売 | 前年比 |
アメリカ | 3,035台 | +4% |
中国 | 2,880台 | +48% |
ヨーロッパ | 2,913台 | −18% |
アジア・パシフィック | 1,203台 | +6% |
英国 | 1,160台 | −22% |
中東 | 735台 | −14% |
合計 | 11,206台 | +2% |
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