| ボクスターがもうデビューから25年も経過したとは信じられない |
ポルシェが「ボクスター登場25周年」を記念し、特別仕様車(アニバーサリーモデル)、”ボクスター25(Boxster 25)”を発表。
ボクスターは1996年に「911の弟分」として発表されていますが、204PSという非力さからたびたび非難の的となり、またかつての914”ワーゲンポルシェ”の印象が強かったためか、風評被害的に「ボクスターもまた、真正のポルシェではない」という捉えられ方を(当時)されています。
ぼく自身、986、981、718(こちらはケイマンですが)と乗り継いでいるものの、986時代は911との「越えられない壁」を突きつけられ、忸怩たる思いをしたことも。
ただし時代は変わった
ただ、その後もポルシェはボクスターの改良を続け、当初は911の廉価版的印象が強かったボクスターにつき、徐々に共有パーツを減らして「独自の路線を歩ませ」、981世代ではそのデザインも大きく差別化されています。
この世代から「パフォーマンスにおいても」公に911を上回ることが許されるグレードが出現し、よって981世代はひとつの転換点と言えるかもしれません。
ポルシェ・ボクスター25のイメージは「ボクスター・コンセプト」から
そこで今回発表されたポルシェ・ボクスター25について、そのデザインコンセプトは1993年に発表された「ボクスター・コンセプト」。
このボクスター・コンセプトが後の市販版「ボクスター」となるわけですが、たしかに今回、ボクスター25に採用されている「ゴールド」「5本スポークホール」といった要素が見られます。
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ポルシェ・ボクスター25はこんなクルマ
このボクスター25とスタンダードモデルとの変更点は「外観のみ」。
フロントエアインテークのルーバー、ホイールのディスク部、リアフェンダー上のエアインテークには「ゴールド」が用いられ、ウインドウフレームはブラックに。
オフィシャルフォトだとボディカラーはシルバー、インテリアカラーにはボルドーレッドが採用されています。
リアに回ってみると、バンパー上には「25」のバッジ、そしてテールパイプはハイグロス仕上げ(フューエルフィラーリッドを開けないと見えないものの、フューエルキャップもボクスター・コンセプト同様にアルミ製が採用されている)。
なお、このボクスター25のカラーバリエーションとしては、シルバーの他にも「ブラック」「ホワイトメタリック」が選択でき、内装とトップについては「ブラック」も選べるようですね。
ちなみに限定台数は1250台のみ、と発表されています。
現時点ではまだポルシェ・ジャパンからのアナウンスはなく、価格や日本市場への割当台数などはわかりませんが、もしかすると現行718世代が「最後の」ガソリンエンジンのみで走るボクスターとなってしまう可能性もあり、コレクターズアイテム化するのは間違いなさそう。※北米だと98,600ドル、納車は春から
ホイールセンターキャップには「カラークレスト」、そしてブラックのベースにクロームのトリムつき。
ポルシェ・ボクスター25のインテリアはこうなっている
そしてこちらはボクスター25のインテリア。
「フルレザー」仕様ですね。
メーターにも「ボクスター25」の文字。
インテリアのトリムはブラッシュドアルミニウム製で、助手席側には「Boxster 25」の文字、そして限定モデルであることをあらわす刻印が入ります。
ポルシェ・ボクスター25のオフィシャル動画はこちら
参照:Porsche