ポルシェがタイカン・クロスツーリスモのテスト風景を公開！アフリカから北極まで約100万キロを走り抜け、「スイスアーミーナイフのように万能な車に仕上がった」

｜　ワゴンへの関心が低いと言われる北米にて人気を獲得できるか　｜

さて、ポルシェが新型EV、「タイカン・クロスツーリスモ」を3月4日に発表する予定ですが、矢継ぎ早にティーザー動画そして画像を公開しています。

今回公式にてリリースされたのはテストの内容そしてテスト中の画像ですが、ポルシェによれば、タイカン・クロスツーリスモのテストのため、実に99万8361キロも走破した、とのこと。

タイカンとの違いは大きくないはずだが

なお、タイカン・クロスツーリスモとタイカンとの差異といえば「サルーンかワゴンボディか」というところ、そして車高にフェンダーやボディ下回りの樹脂製クラディングくらいのもので、構造的に大きな違いはないものと思われます。

にもかかわらずこれだけの距離を走るというのはまさに「ポルシェならでは」の品質追求の姿勢の現れだと言えそうですね。

参考までに、ポルシェに乗っていると、「維持費大変じゃない？」「よく壊れるんでしょ？」というステレオタイプな質問を受けることが多いのですが、実際のところポルシェはほとんど壊れることはなく、非常に信頼性の高いクルマです（経験上だと、ランボルギーニのほうがさらにトラブルが少ない）。

実際のところ、JDパワーによる調査においても、例年「レクサスに次ぐ高品質」だという評価を獲得していますね。

走破したのは「世界中」

そしてタイカン・クロスツーリスモが走り抜いたのは「世界中」。

ピレネー山脈、南アフリカ、北極圏、ニュルブルクリンク、ホッケンハイム、ナルド、そしてもちろんポルシェの所有するヴァイザッハのテストセンターにおける過酷な試験も経験済み。※アフリカ大陸は、欧州と時差がなく、各国の政府も協力的ということから、多くの欧州自動車メーカーが開発のために活用している

加えて風洞テストには325時間を費やしているのだそう（サルーン版のタイカンは1,500時間をウインドトンネルで過ごしている）。

そしてこの6週間においては、タイカン・クロスツーリスモの5大マーケットとなる北米、英国、ノルウェー、オランダ、ドイツのメディアチームを帯同させてのテストを行っているそうですが、発表を目前にして「タイカン・クロスツーリスモの開発はここに山場を迎えた」ということになりそうですね。

ポルシェによると、「タイカン・クロスツーリスモは、タイカンに比較すると後席ヘッドルームとカーゴスペースが飛躍的に拡大している」と説明。

加えてタイカン開発時のノウハウをそのまま活かすこともでき、サーキットや舗装路はもちろん、”クロスツーリスモたらではの”特徴として、未舗装路やダートにおいても安定した走行性能を発揮する、とも。

ポルシェのモデルラインアップを担当するシュテファン・ウェックバッハ氏いわく「タイカン・クロスツーリスモは、例えるならば、21インチホイールの上に乗ったスイスアーミーナイフのような製品」とのことで、つまりは”万能”ということになりそうですね。

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