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いや、これどうやって時間見るん・・・?ルイ・ヴィトンが5671万円、奇っ怪な構造を持つオートマタ腕時計を発表

2021/07/10

これどうやって時間見るん・・・?ルイ・ヴィトンが5671万円、奇っ怪な構造を持つオートマタ腕時計を発表

| 最近の腕時計はもはや「5000万円」でもそう高い部類ではないようだ |

それにしても、高価な腕時計ほど、ときに安っぽく見えることがあるようだ

さて、ゼニスを買収することでそのノウハウを吸収し、その後「タンブール」シリーズにて腕時計業界へと参入したルイ・ヴィトン。

さらにLVMHグループとしてはウブロ、タグ・ホイヤーも傘下に収めており、腕時計業界における存在感を日増しに強めつつあります。

ちなみにルイ・ヴィトン筆頭のLVMHグループは、買収したブランド全体的に、そしてもちろんルイ・ヴィトンそのものも高価格帯へと移行させることに集中しており、当のタンブールも初期に比べると相当に高額なモデルが増えているようですね。

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タンブール カーブ GMT フライング トゥールビヨン

そして今回ルイ・ヴィトンが発表した新作腕時計はこれまでに比較しても「ひときわ高価」。

いわゆる超高級腕時計=オートオルロジュリーということになり、まずこちらは”安い方”の「タンブール カーブ GMT フライング トゥールビヨン(Ref.Q1BB3Y)」ですが、こちらの価格は1119万円(トゥールビヨンと隕石の組み合わせにしては安い部類かもしれない)。

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ケース素材はショットブラスト加工が施されたグレード5のチタン、ダイヤルにはメテオライト(隕石)が採用されています。

ケース形状はタンブールシリーズとの共通性があるものの、ややテクノロジー感が演出されたデザインを持っているように思います(ケースデザインは”メビウスの帯”をイメージ)。

ちなみにこの「メビウスの帯」は無限に続く旅立ちをイメージしているそうですが、ルイ・ヴィトンのルーツそのものが「旅行用のカバンやトランク」にあるため、ブランド全体として旅をイメージした製品やデザイン、仕様が多い模様。

なお、このカーブガラスはちょっとした流行のようですね。

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インデックスはインナーベゼルとダイヤルに沿った3D形状。

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裏面はスケルトン。

ムーブメントはキャリバーLV82、パワーリザーブは65時間。

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なお、メテオライト抜きのチタニウムケースモデル(8,370,000円)、チタニウムとピンクゴールドケース(9,660,000円)もラインアップされています。

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タンブール カルペ・ディエム

そしてこちらは”高い方”の「タンブール カルペ・ディエム(Ref.Q1EN0Y)」で、価格はなんと5671万円(ランボルギーニ・アヴェンタドールが買える・・・)」。

タンブール カーブ GMT フライング トゥールビヨン同様、ルイ・ヴィトン所有のウオッチメイキングアトリエ「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」で開発と製造されたもので、「かつて教会や塔時計に見られた技術に独自解釈を加えた」と紹介されており、ダイヤルの処理を行ったのはエナメリストのアニタ・ポルシェ、彫金を担当したのはディック・スティーンマン。

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どうやって時間を見るのという思ったりしますが、ケースサイドのプッシュボタンを押すと文字盤内の蛇の頭と尾が動き、隠されていた時刻を表示する、とのこと。

こちらのケース素材は見たまんまの「ゴールド」、そしてケースサイズは46.8ミリ。

形状としては通常ラインアップの「タンブール」に近いデザインを持っていますね。

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なお、この「蛇が動く」という構造からすると「オートマタ(自動人形)」という分類となりそうですが、この他にもジャンピングアワー、レトログラードミニッツ、パワーリザーブディスプレイといった機構を有する「超複雑腕時計」となっています。

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ちなみにスカルの「口」が開くとラテン語の「Carpe Diem(カルペ・ディエム)の文字があらわれ、これは「その日をつかめ」という意味なのだそう。※古代ローマの詩人、ホラティウスの詩にて出てくる言葉

スカルの右目にはルイ・ヴィトンの手裏剣マークが表示され、蛇にも同様のモノグラムがあしらわれています(スカルに1本だけ金歯が入っているのがユーモラス)。

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そしてムーブメントもスカルをかたどったデザイン。

日本だとスカルはあまりいい印象がないかもしれませんが、欧州だと「死を遠ざける」と言われたり、比較的縁起ものとして用いられることも多いようですね(蛇や蛾も日本とはかなり異なる捉えられ方をしている)。

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タンブール カルペ・ディエムの動作を見せる動画はこちら

さらには「日本限定」モデルも

加えてルイ・ヴィトンは日本限定となる「エスカル オトマティック タイムゾーン アイス&ファイアー(1,342,000円)」も発売。

これは2014年に発売された「エスカル タイムゾーン」の最新モデルで、エスカルとは「寄港地」を表すのだそう。

文字盤には24のタイムゾーンが記され、日本時間を示す「TYO(東京)」のみが赤文字となっています。

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ケースはステンレススティールで、タンブールとは異なる8.4ミリという薄型を採用。

加えてサンドブラスト加工がなされて傷つきにくいことも特徴ですが、こういった仕様は「実際に旅行で使用すること」を考慮したのかもしれませんね。

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ちなみに「エスカル」シリーズが発表された2014年は、ルイ・ヴィトンがジュネーブにウォッチメイキングアトリエ「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」を開設した年でもあり、それを記念した目玉がこの「エスカル」。

よって、ルイ・ヴィトンにとっては特別な想いが詰まった製品だとも考えられます。

参照:Louis Vuitton

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