
Image:mitsubishimotorsjpn
| まさに「パジェロを超えることができるのはパジェロだけ」である |
この「マルチメーター」の再現だけで三菱の本気度がわかろうというものである
1980年代の登場以来、4世代にわたり世界170以上の国と地域で累計325万台以上が販売され、パリ・ダカールラリーでも前人未到の輝かしい歴史を築いた三菱の至宝「パジェロ」。
2021年に惜しまれつつその歴史に幕を閉じましたが、三菱がパジェロの復活を電撃発表してからちょうど1ヶ月、世界中のオフロードファンを熱狂させる新たなティザー動画が公式として公開されることに。
今秋の正式発表を前に明らかになったのは、かつてのパジェロ乗りなら誰もが懐かしむ「マルチメーター」が最新のデジタルテクノロジーを纏って復活するという事実であり、これを見るに、名前だけの復活(バッジエンジニアリング)ではなく、三菱がブランドの威信をかけて送り出す「5代目新型パジェロ(2027年モデル)」の本気度がわかろうというものですね。
-
-
三菱がパジェロの復活を正式に予告。トライトンのラダーフレームを採用しトヨタ「ランドクルーザー」、再投入される日産「テラノ」に対抗か
Image:MITSUBISHI | 2027年あたりには一気に「クロカン四駆」のラインアップが日本国内でも樹実することに | これで「ランドクルーザー一強」の状況に変化が訪れるか さて、三菱が新型パ ...
続きを見る
この記事の要約
- 名車パジェロが2021年以来の完全復活: 三菱自動車は2021年に生産を終了したアイコン的SUV「パジェロ」を5代目として復活させ、今秋に世界初公開、2027年に発売
- 伝統の「マルチメーター」が完全デジタル化: 過去世代で大人気だった3連メーターが最新のデジタル液晶として復活。車体の傾斜角(ピッチ&ロール)、高度、コンパス、左右のトルク配分などをリアルタイムにて表示
- トライトン譲りの本物志向「ラダーフレーム」: 名ばかりのクロスオーバーではなく、ピックアップトラック「トライトン」の堅牢なラダーフレームと本格4WDシステムを採用した「ガチのオフローダー」へ
- 複数モデルの「パジェロ・ファミリー」を展開へ: 今回登場するフラッグシップを筆頭に、今後は下位セグメントにもパジェロの名を冠した派生モデルを複数投入する製品攻勢を計画している
新型パジェロ(2027年型)の主要スペック・機能まとめ
新型パジェロは、往年のファンをニヤリとさせるヘリテージ(遺産)、そして現代の最新インフォテインメント技術を融合させており・・・。
- シャシー構造: ラダーフレーム構造(新型トライトンとプラットフォームを共有)
- 駆動方式: 本格マニュアル/電子制御4WDシステム
- 新機能「デジタル・マルチメーター」表示項目:
- 車体の前後傾斜角(ピッチ)
- 車体の左右傾斜角(ロール)
- 高度計(高度)
- 電子コンパス(方位)
- 左右駆動輪のトルク配分状況(リアルタイム)
- 世界初公開: 2026年 秋(予定)
- 市場発売: 2027年(グローバル展開開始)
- 北米市場(モンテロ名義)発売: 2030年(予測)

Image:mitsubishimotorsjpn
ファン感涙の「マルチメーター」がデジタルで覚醒
かつてのパジェロのインパネ中央に鎮座していた「高度計・傾斜計・コンパス」の3連アナログメーターは、オフロード界における冒険心の象徴ともいえるもの。
新型パジェロでは、これが完全にデジタル化された専用の「オフロードスクリーン」として蘇り、これは泥濘地や岩場などの過酷な状況(sticky situations)において、車体がどれだけ傾いているか、駆動トルクがどのように四輪に分配されているかをリアルタイムでドライバーにフィードバックし、安全な脱出をサポートするというデバイスです。
これがメータークラスター内に組み込まれるのか、中央の大型ナビ画面に統合されるのかは不明ですが、三菱は「直感的にアクセスできる操作性」を目指しているとのことで、となるとインフォテイメントシステム内に統合されるのかもしれません(せっかくなのでかつてのパジェロを連想させるポジションになると思う。加えて、パジェロは夜間のイルミネーションが美しかったという記憶があり、できればそれも再現してほしいものである)。
新型パジェロ:車種概要、市場でのポジショニング
1. 「エクリプス」の失敗は繰り返さない、本物のトラックベースSUV
かつてマツダがロードスターで軽量スポーツの血統を守り抜いたように、三菱もパジェロの本質を違えることはないように見え、過去に「エクリプス」の名をクロスオーバーSUV(エクリプスクロス)に転用した際はファンの間で賛否が分かれたものの、今回の新型パジェロは「正真正銘の血統を受け継ぐ後継車」。
新型パジェロは、現行「トライトン」で非常に高い評価を得ている堅牢なラダーフレームをベースに開発されているとされ、これによって乗用車ベースのモノコックSUV(アウトランダーなど)とは一線を画す悪路走破性と耐久性を備えることとなりますが、トヨタ「ランドクルーザー250/300」やレクサス「GX」といった並み居る強豪オフローダーに真っ向から勝負を挑む存在になるのではと考えられます。

2. 「パジェロ・ファミリー」戦略と三菱の反撃
新型パジェロは単一モデルで終わるわけではなく、三菱は2032年初頭までに、5車種の電気自動車(EV)と5車種のハイブリッド車(HEV)を含む、少なくとも13車種の新型車を投入する大規模なプロダクト攻勢を計画していることについてもアナウンス済み。
今回の新型パジェロはその戦略の精神的支柱(フラッグシップ)であり、将来的にはこの下に「パジェロ」の名を冠したコンパクト〜ミドルサイズの派生SUVがシリーズ化されていく見込みであり、かつての「パジェロミニ」などの復活も期待されているわけですね。※ただ、ぼくとしてはパジェロ「エボリューション」を期待したい。これはトヨタにはないヘリテージである
3. 北米仕様「モンテロ」のリークから見えた、伝統との決別?
一方で、北米市場(現地名:モンテロ)への導入については、一足先にシカゴで開催されたディーラー会議から興味深い噂がリークされていて、 北米への上陸は2030年までお預けとなる可能性が高いようではあるものの、そのデザインを見た関係者によると、過去4世代の伝統だった「横開き式のリアゲート(サイドヒンジドア)」と「背面の外付けスペアタイヤ」が廃止され、一般的な「跳ね上げ式テールゲート(上開き)」に変更されているとのこと。
これは都市部での利便性や空力性能、衝突安全性を考慮した結果とみられますが、デザイン面では過去モデルからの大きな転換点となりそうです。
結論:内燃機関のロマンと電動化への架け橋
電気自動車(EV)へのシフトやソフトウェア中心のクルマ作りが進み、ブランドの個性が薄れつつある現代において、三菱が「パジェロ」という血の通った内燃機関のヘリテージを復活させる意義は極めて大きいと考えられます。
新型パジェロは、ぼくらがかつて憧れた「悪路を自の力で切り拓く本物のマシン」であり、デジタルマルチメーターはその泥臭いロマンを現代的に楽しむための最高のガジェットともいえるもの。
今後、三菱の電動化戦略(PHEV技術など)がこのラダーフレームとどう融合していくのかも新しい未来として大いに注目されますが、今秋ついにそのベールを脱ぐ5代目パジェロが「ランドクルーザーの独壇場となっている本格オフローダー市場」において再びランクルとの間で熱い火花を散らす存在になることは間違いなく、ぼくらはガレージに「本物の冒険」を迎え入れる準備せねばならないのかもしれません。
合わせて読みたい、三菱パジェロ関連投稿
-
-
いやスゴいなこの完成度・・・。パジェロのシャシーを使用して内外装を「すべてウッドで」作り上げたメルセデス・ベンツの完成度が芸術のレベルに達している件【動画】
| 製作にかかったのは180日、今までにも様々な作品をリリースしてきたものの、このゲレンデは最高傑作と言っていいだろう | ここまで来ると「次回作」にも期待が高まる さて、ウッドクラフト系ユーチューバ ...
続きを見る
-
-
もしも「三菱パジェロ エボリューション」が復活し2026年モデルとして発売されたら?現実には「望み薄」ではあるが、ぜひダカールラリーを走る勇姿を見たいものである
enochgonzalesdesigns(Instagram) | 現在三菱は「日産地競合しないよう」車種そして市場を慎重に選んで展開しているが、今後のことはまだわからない | 今後の日産、そして三菱 ...
続きを見る
-
-
三菱パジェロよ永遠なれ!国内販売終了に続いて海外分の生産も終了し、製造を担当していた「パジェロ製造(株)」は閉鎖
| 三菱の巨額赤字を考えると仕方がない | 三菱がパジェロの生産を終了させる、と発表。え?パジェロってまだ作ってたの?と疑問に思ってしまいますが、国内向けのパジェロはすでに2019年8月に生産が終了し ...
続きを見る











