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いつなんどき自分が被害者になるかわからない
さて、報道によると昨年のフランスの大晦日に燃やされたクルマは「847台だった」とのこと。
フランスではこの10年ほど、毎年大晦日にクルマを燃やすという伝統が確立してしまっていますが、仏ダルマナン内相によると「2021年の大晦日に燃やされたクルマは例年、とくに2019年に燃やされた1,316台に比較すると少なかった」とのことで、これはコロナウイルスの蔓延による外出規制等が影響しているとされています。
ただし事情徴収を受けた人々の数は増加
ただ、燃やされたクルマの数は減少したといえど「事情徴収された人々の数は増えた」といい、フランス内務省の発表によれば、フランス東部では車両やゴミ箱への放火によって31人が拘束されており、そのうち6人が外出禁止令に違反していた、とのこと。
加えてフランス中部では1,500人が参加した違法パーティが開催されていたといい、「クルマを燃やす」という傾向は今後も続くことになりそうですね。
なぜフランスではクルマを燃やすのか
なお、フランスはそのイメージとは裏腹に、けっこう抗議活動が盛んな国だとも報じられており、なにかというとすぐに「クルマを燃やす」ことが多いもよう。
イスラム教過激派によるテロが多発していた時期には、ガソリンを大量に消費するSUV=中東に資金を提供しているという短絡的な考え方からSUVへ放火するという行為が相次ぎ、その後UBERが台頭してくると「タクシー運転手の仕事が奪われる」としてこれまた放火を行っており、マクロン政権の発表した燃料増税に端を発する「黄色いベスト運動」によっても大量のクルマが燃やされ(下の動画)、とにかくフランスではなにかにつけ「燃やす」さらには略奪行為が横行しているようですね。
なお、大晦日にクルマを燃やす例だと「無差別」が多いようですが、なんらかの抗議活動を行う際には高級車を狙って燃やすケースが多いとも言われ、ターゲットにされた側は「たまったものじゃない」という感じですね(自分に非はない)。
ここでちょっと恐ろしいと思うのは、今後自動車が「エレクトリック」へとシフトし、つまり大容量バッテリーを搭載したクルマばかりとなった際、これらに放火されると「とんでもなく燃える」んじゃないかということ。
電気自動車はいったん燃えだすとものすごい勢いで燃えるというので、手がつけられない阿鼻叫喚の地獄になったりするんじゃないか、と考えたりするわけですね。
大晦日に燃やされたクルマたちを集める動画はこちら
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