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またしてもポルシェ・カレラGTの落札最高記録か?走行わずか292キロ、67台しか製造されなかったシールグレーを持つ個体が競売に

2022/02/24

またしてもポルシェ・カレラGTの落札最高記録か?走行わずか292キロ、67台しか製造されなかったシールグレーを持つ個体が競売に

| ポルシェ・カレラGTは今年に入ってすでに2度、落札価格記録が塗り替えられている |

ポルシェ・カレラGTは「最後の」ピュアでアナログなスーパーカーとして再評価

さて、3月に開催される予定のメカム・オークションにて、「またまた記録を更新しそうな」ポルシェ・カレラGTが出品されるもよう。

カレラGTは「最後のアナログスーパーカー」として近年再評価されており、今年に入って2億2000万円、2億3000万円という記録的な価格で連続落札されたばかり。

なお、カレラGTは新車販売時において、「オートメーテッドクラッチがない(セミオートマが用意されない)」という理由で多くの人から敬遠され、予定販売台数の1,500台をよ消化できず、1,270台を生産した段階で(発売から3年で)生産が打ち切られています。

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それなのになぜカレラGTの価格がここまで上昇?

そして不思議なのが、「新車時には売れなかったのに、なぜ今になって新車価格の4倍以上で取引されているのか」。

その理由について正確に説明することは難しく、考えられるのは「セミオートマチックではなくマニュアル・トランスミッションを採用したこと」。

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セミオートマチックは当時のスーパースポーツにおいて「最先端」であり、そのときこそ人々は最先端を求めたものの、セミオートマチックはその後すぐにデュアルクラッチに取って代わられてしまい、今では圧倒的少数派となっています(消えゆくテクノロジー)。

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しかしながらマニュアル・トランスミッションはそういった「時の淘汰」を受けることはなく、多くのスーパースポーツが「効率重視で」デュアルクラッチ・トランスミッションを採用する中、いつまで経っても色褪せることがない(MTの)シンプルさが再評価され、これまで同様に「長きに渡り生き残るだろう」と判断されたのかもしれません。※MTは軽量で耐久性に優れ、メンテナンスも容易という利点がある

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つまり、最新テクノロジーを用いて作られたクルマは、やがてそのテクノロジーが新しいものにとって代わられることになりますが、すでに完成された定番技術で構成されたクルマであれば、「古くはならない」ということになりそうです。

要はカレラGTの「ベーシックさや、テクノロジーに頼らないピュアさ」がタイムレスな魅力として捉えられたのでしょうね。

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このポルシェ・カレラGTはこんな仕様を持っている

そこで今回のカレラGTですが、一見するとよくある「シルバーにテラコッタ内装」という定番の仕様に見えます。

ただしこのボディカラーは「GTシルバーメタリック」ではなく「シールグレーメタリック」。

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このシールグレーメタリックは、GTシルバーメタリックに比較するとやや落ち着いた色調に見え、このカラーにペイントされたカレラGTはわずか67台しか存在しない、とのこと。

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ちなみにインテリア内のトリムもボディカラー同様、シールグレーにペイントされています。

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そしてこのカレラGTはなんとワンオーナー、そして航行距離はトータルでわずか182マイル(292キロ)のみ。

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この魅力的なクルマを2005年から自身のガレージに収め、292キロしか走行しないというのはある意味で「禁欲的な修行」のようではありますが、もしかするとこのオーナーはほかにもドライブすべきクルマを大量に所有しているのかもしれません。

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販売されるのはメカム・オークションとなりますが、ここ最近立て続けに「高額落札記録」をマークした中古車売買サイト、ブリング・ア・トレーラーとは大きな相違があり、それは「手数料」。

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ブリング・ア・トレーラーであれば、落札手数料(バイヤー側にかかる)は5,000ドルが上限に設定されるものの、メカム・オークションでは落札金額の10%が手数料として徴収されることに。

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よって落札者はそのぶんを考慮せねばならず、手数料のぶんだけ今回は落札価格が下がるかもしれないと考えられているようですね(200万ドルの落札であれば、20万ドルの手数料を支払う必要があり、5000ドルですむブリング・ア・トレーラーとは事情が大きく異る)。

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ただ、カレラGTは今後の継続してその価値を上げてゆくことは間違いなく、さらにポルシェ自身も今後はル・マン24時間への復帰、F1へのエンジンサプライヤーとしての復帰などモータースポーツへの関与を再び強めてゆくことになり、となるとポルシェのブランド価値も上昇してゆく可能性が大。

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そして「もともとレーシングカーとして」設計されたカレラGTもつられて価値を上げるであろうことも容易に想像でき、今のうちに「なんとしても」手に入れようと考える人も少なくないかもしれません。

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ただ、幸運にも手に入れることができたとして、650馬力を発生するV10エンジンを始動させ、刺激あふれるハンドリングを楽しみたいという衝動を抑えることは並大抵の努力では難しく、いくばくかは走行距離を伸ばしてしまうことになりそうです。

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参照:Mecum

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