| この人はどうやら止まることをほとんど考えていないもよう |
ボクも年をとったらこんな老人になりたいものだ
さて、これまでにもさんざん「クレイジー」な改造車を紹介してきた当ブログですが、ここでお見せするのは今まででもっともイカれている、そして今後もこれ以上は出てこないだろうというほどの改造車(?)です。
このクルマ、もといゴーカートは、自作のパイプフレームにて組み上げられ、シンプルなステアリングラックとシートが取り付けられ、シートの後ろにはプロパンボトルとパルスジェットが取り付けられるというシロモノ。
ちなみに後輪は車体を支えてブレーキを担当するのみで、推力は3基のパルスジェットのみによって得られます。
パルスジェット・ゴーカートはこうやって走らせる
このパルスジェット・ゴーカート「ビースト」を作ったのはロバート・マドックさん。
けっこうお年を召されているようですが、こういったクルマを作って走らせるあたり、いい年のとり方をしてきたのだと思います。
「ほんじゃいくよ~」といった感じで・・・。
ドバンと点火!
そこから自撮り棒を片手に走行開始(つまり片手運転)。
この「パルスジェット」は、燃焼室の中で空気とガスとを混合してその爆発力を後方へと噴出させることで推力発生させるという仕組みですが、爆発の際に「ブー」という微細な振動(パルス)が発生し、そのために「パルスジェット」と名付けられています。
おそらくは相当に高温となっているようで、走り出してすぐに燃焼室が熱で赤くなり始め・・・。
どんどん赤くなって・・・。
もう真っ赤!
このパルスジェット・ゴーカートは時速145キロまで加速が可能ですが、それでも余裕で自撮りをするロバート・マドックスさん。
ひとしきり走った後に「あー楽しかったワイ!」という表情ですが、これがもし自分の祖父だったり父だったりすると、それはそれでけっこう困ったりするのかもしれません。
ロバート・マドックスさんは公道でもパルスジェット・ゴーカートで走行
さらにこのロバート・マドックスさんの困ったところは「公道でも走ってしまう」ところ。
当然ながら違法行為だと思われ、しかし本人はおかまいなしのようですね。
こういった動画を見た人の反応は「真っ二つ」だと思われ、ある人たちは「危険」「無意味」と一蹴するかもしれません。
ただ、また別の人達はその勇気と行動力を褒め称え、自分がしたくてもできなかったこと、思いもよらなかったことを実際にやってしまうロバート・マドックスさんに共感したり、尊敬の念を抱くかもしれません。
ぼくは言うまでもなく後者に属しますが、いつであっても、リスクを省みずにチャレンジする人を支持したいと思いますし、自分自身もそうありたい、と考えています。
そして今回の動画については、いくつになってもチャレンジするのに遅すぎることはなく、やろうと思えば誰だって、今この場ですぐ何かを始めることができるのだ、とも感じさせられます。
なお、走ったあとはこんな感じ。
文字通り「一歩間違えば」の世界ですね。
ただ、ロバート・マドックスさんはパルスジェットに関しては相当なノウハウを積んでいて、自身のサイトではパルスジェット搭載のスケートボード、パルスエンジンのキットなどを販売しており、過去はクルマにこれを積んだこともあるようですね。
パルスジェットエンジンを自作して疾走する老人、ロバート・マドックスさんとそのゴーカートを紹介する動画はこちら
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